第4話 観測者闘う
闘技場に着いた俺たちは向かい合って開始の合図を待っていた。
「殺す気でかかってきな」
今でも自分の方が上だと思っているらしく殺す気でいいらしい。
「これで殺したら罪に問われます?」
そこだけ確認したかった。
「合意なら問われないが…」
「ありがとうございます、それで殺しても…?」
「い、いいぞ。その代わりコッチも殺すかも知れないぜ?」
「一向に構いませんよ」
「それでは、始めッ」
冒険者Aと俺との闘いが始まった。
抜刀し、中段の構えで俺の出方を伺っているようでなかなか向かってこない。
「こないんですか?」
「プロは相手の動きを見るんだよ」
「そうですか…」
開始と同時に向かってくれば傷一つは付けられたかもしれないのに残念だ
「氷剣零式、ニブルヘイム」
レイピアの如く細い剣先は相手の心臓を貫き即座に氷結させる
「まさか…、生成したのか」
残念だが0から生成した場合柄も氷なため折れやすく長期戦に向かない。
だが、5マイルで売っていたこの剣実は特殊な物で付与した魔法によって形が変わるという俺が作った神器だ。送る世界を間違えてしまいなまくらになっていた。
「生成じゃないですよ?これで刺されると凍るので当たらないように注意してくださいね」
相手との距離は10メートル。魔法を使えるのは、軽めで5回できればいい方だ。
「希釈、『
自分の身体を希釈し消えた様に見せる技だ。相手の背後に移動し、心臓を一突き…
「っぶねぇ…」
冒険者の感なのか野生の勘なのか分からないが避けられてしまった。
「どんどん行きますよ。希釈、『翠兼』」
希釈中にニブルヘイムから『雷剣伍式、
鳴上は剣を複製、8本の高電圧刄が浮いておりそれに触れれば感電というニブルヘイムより簡単な物だ。
だが、血の消費量が多い為余り使用しない。
6本の刄が冒険者Aを、囲み2本で攻撃を仕掛ける、範囲を徐々に狭めていき…
「ヴッ、アァァァ」
流石冒険者、4メートルまで交わしていたが等々当たってしまった
「何処か、いい土地ないですか?」
「ギルドの裏側を使うと良い」
彼の遺体をそこに埋め、花束と暮石を置いた。
「さてと、試験をしますか」
「いや、遠慮するわ」
まあ、媒体を1日に4つも使うのは余りよろしいとは言えないので良かった。
「お前はAランクだ。もうすぐ武道大会があるから出てみるといい、姫の婚約者も出場するらしいから前向きに検討してくれ」
「わかりました」
とりあえず、迎えが来るので時間まで何かをして暇つぶしをしなくては…
あっ…、観測眼あるの忘れてた。
近場の木に登り、噂の
観測者の日記帳 黒猫 @Yazakai
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