第3話 観測者なんとかギルドへ

「ここがそうですよ」

「ありがとうございます」


俺はギルドまで送ってもらいなんとか到着する事が出来た。


いやぁ〜、場所が分からず同じところをぐるぐる回っていたら優しい店主が道を教えてくれたけど再び迷い店前に戻ってきた為、送ってもらった。


「凄く助かりました」

「頑張ってくれよ。うち宿なんだが泊まらんか?」

「是非お願いします」


やりぃ。ギルドから宿まで同時にゲット。


「後で迎えくるわ、どうせ迷うだろうからなw」

失礼だが事実なので何も言えず、お願いした。



「いらっしゃいませ、どのようなご用件でしょうか?」

「冒険者登録をしたいのですが…」

カードと針を渡されて血を少しカードに落として欲しいと言われた。

流石に本来のを見せるわけにはいかないので

改ざんさせてもらった。

「これで登録完了ですか?」

「はい、それでは説明をさせて頂きますね」


ギルドカードは紛失すると再発行が大変なので失くさないこと、クエストをクリアするごとにランクが上がること、一年に一度だけギルド長に挑め勝てばランクをBにあげられることetc...


「こんな感じですが、何かご質問は?」

ふむ。登録前にクエスト内容を見たが初級では大金が入ることはない。チマチマ上げるのも面倒なので


「ギルド長に挑みます」


「一年に一度だけですよ?」

負けると思っているのだろう、周りもあんなもやしが、などと笑っている。


まあ、普通今日登録した奴が勝てるなんて思わないもんな…


「大丈夫です」


「そうですか…、それなら呼んできます」

受付さんが奥へとギルド長を呼びに行った。


その間に、さっき買った媒体を口に2つ放り込み軽く噛んで飲み込んだ。


血赤回けっせきかいと言い、これは名の通り血と同じ成分なので俺が魔法を発動する為の媒体としてもってこいなのだ。


「お前か、今日登録して俺に挑んできたのは」

いかにもギルド長みたいな、筋肉ゴリゴリのおっさんが出てきた。


「そうですね、よろしくお願いします」

何を見定める素振りを見せて


「本来なら殺す気で来いと行っているのだがそう言ったら俺は死ぬなw」


長年の戦闘経験から見た目で判断しなかったか…


「そうだな、殺すのは無しとして攻撃を寸止めにしよう」

「了解です」



「おいおいギルド長ともあろうお方がビビってんのか?」

酔った冒険者が煽ってきた。


「お前にはわかるまい…、こいつと本気でやったら死ぬぞ…」


「はっ、そんなもやしが強いわけないだろうが」


「やってみます?」


「いいぜ、これくらいがちょうど良いハンデだ」


「あの、困ります…」

「リア、やらせろあの厄介者もこれで懲りるだろ」


「で、ですが…」

「あいつが負けるとおもってるのか?逆だ、相手の方が四肢がもげてバラバラになってるぞ…」


受付さん(リアさん)に闘技場まで案内された。

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