第2話 観測者王都へ向かう
「んー」
久々に人の体になった為思い切り背筋を伸ばした。
「さてと、まずは街に行かないとな」
農村とかでも良いが早く彼奴ら《てんせいしゃ》を見ておきたいので王都へ向かう事にした。
流石に歩いて行くのは距離的に無茶なのでテレポートを使うことにした。
「あったま痛い…」
この世界の民は魔法を使うとき魔力というものを使うので頭が痛くなることがないのだが、俺はこの世界の民ではない。だから魔法を使うには血が魔力の代わりとなる。
「この体の血液量を忘れていたな。流石に少なすぎる…」
水撃でもぶち込んだ日には死ぬなこりゃ
「貴様、王都に何ようだ」
入国するための門には関所があり棋士が2人立っていた。
「冒険者になりたくて来ました。」
「それならここでなくてもよかったのではないか?」
まあ、そうだよね。でも俺にも用事があるからさここであきらめるわけにはいかんのだわ。
「こっちのほうが稼ぎがよいと聞いてな。父がいない中、母には迷惑をかけたから少しでも恩返しをしたいのだ…」
スキル:ウソ泣き
「そ、そうか…」
「大変だったんだな…。がんばれよ」
「ありがとうございます…」
いやぁ~、騙されやす…、良い人で良かったなぁ
さてと、まずは血の代わりとなる媒体を買わなくては
「いらっしゃい、何にする?」
飲食店に入り、サンドウィッチと果水を頼んだ。
「へい、お待ち同様」
「ありがとう、つかぬことを聞いても?」
商会の場所を知らないので聞いたところ
「此処から道をまっすぐ行ったところの左側にあるよ」
とありがたい教えをもらえた。
料金の3.5マイロを払い商会へ向かった。
「100マイロで銀マイロ1枚それが100枚集まると金マイロか…」
初心者用の討伐系のクエストを達成して報酬が10マイロくらいだ。
うむ…、初期費用として銀マイロ1200銀マイロを持ってきたから何とか大丈夫だがあんまり贅沢はできないな…
考えながら歩いていると目的地に到着するのはあっという間だ。
危うく通り過ぎるところだった。
商会に入り目的のものを探すのと軽い武器を見るために1階から4階まで回った。
「おじさん、これ200個ください」
「あんた、こんな糞の役にも立たないものを200個も買ってどうするんだ」
この世界の民ではいらんだろうな、魔力持ってるし
「なあにただの趣味さ。それよりも安い武器売ってる場所知らないか?」
「2階の、スカイラークという場所がおすすめだ」
「ありがとう」
情報料として、代金の15銀マイルにさらに5銀マイルを加えて支払った。
「うむ…、この武器は5マイルにしてはいい品質だ…」
「おっ、良い目してるな兄ちゃん」
まあ、貴方より長く生きてますしね…w
「よし、これを買います」
「毎度~」
ふふふ…、これなら勝つる。
クエスト受けに行きたいがギルドの場所がわからんぞ…
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