第3話 書いた作品を見直そう

 カクヨムの利点として、「公開した作品を修正すること」ができます。人によっては公開した作品を修正するなんてありえないと思えるかもしれませんが、私はとても優れた点だと思います。なお、コンテストなどの応募は修正不可の場合がありますので、気をつけて下さい。


 そして、カクヨムには書き方を指南してくれる作品がたくさんあります。いくつか、ピックアップしてご紹介します。


 初心者のための小説講座(小説の書き方)

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054882619171


 間違えやすい日本語表現

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054881006064


 カクヨム文章読本

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054887938778


 読者が増える! 作品を読まれるキャッチコピーの作り方

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054884264210


 全部読んでいられないよ!、という方のために、私がこの半年で学んだことの中から、簡単にポイントをまとめます。


(1)正しい表現を使う。

 絶対に守るべきは、「段落の行頭を下げる」です。それは、なぜか? 「行頭が下がっていないだけで読まない人がいる(らしい)」からです。もちろん「あえて行頭を下げない」書き方もありますが、そうでない場合は、おまじないだと思って下げましょう。面倒くさい方は、編集画面でサイドバーを表示して「本文を整形」の「段落先頭を字下げ」ボタンを押しましょう。

 3点リーダー(…)は、2つセットで使うとのことなので、……としましょう。これもおまじないです。

 他にもおまじないはたくさんありますので、調べてみて下さい。そして、おまじないは、くだらないと思うかもしれませんが、すればするほど効果があります。しかし、だんだん効果が薄れます。現実とおなじです。全てのおまじないを唱えるのは不可能なので、あまり気にしすぎずに、3個(行頭下げ、三点リーダー、「」内最後の句読点付けない)もやれば十分でしょう。

 ようするに他の作品とフォーマットを同じにして読みやすくするということと、基本ルールを守ることで足切りを無くそうということです。


(2)PC、スマホで読みやすい文体にする。

 Web小説特有のテクニックとして「数行おきに行間を開ける」があります。紙の本に慣れていると、なぜこんな無意味に行間を開けるんだ! 意味わからん! と思うかもしれません。私も最初わかりませんでした。

 しかし、行間を開けると格段に「読みやすく」なります。これも、おまじないだと思って開けましょう。


(3)一エピソードの文字は4000文字以内。できれば2000文字ぐらい。

 これは諸説あるので、私の主観になりますが、一エピソードが長すぎると読みにくいです。また、エピソードを短く区切りすぎると、いちいち次のページに進むのが面倒です。他の人の作品を読んで感覚を掴むと良いと思います。


(4)キャッチコピー、紹介文を書く

 面白い作品は読者が読みたいと思いますが、面白いかどうかは読んでみないとわかりません。つまり「本文を読む前に読者に面白いと感じさせる」ことが重要です。

 面白いと思わせる方法としては、

 ・コンテストで優勝する

 ・他人にレビューを書いてもらう

 ・ランキングで上位に入る

 等々がありますが、これらは「他人に読んでもらって初めて成立する」ものです。よって、自分でコントール出来ません。


 自分でコントール可能なものとして重要なのが、「キャッチコピー」と「紹介文」です。「キャッチコピー」は、執筆過程で自然に入力することになりますが、「紹介文」は書いていない作品が多くあります。

 しかし、「紹介文」はとても重要です。「キャッチコピー」よりも長い文字数を使えるので、自作の内容や、アピールポイントをしっかり書きましょう。ちなみに、私は、作品公開後でも、ガンガン直しています。


 以上のテクニックを使って、自分で書いた作品をもう一度見直してみましょう!  そして、修正しましょう!

 自分でも見違えるほど、よくなるはずです。


 この時点で、読んでくれる人が、ポツポツと出始めるかもしれません。


■追記

 なお、これらの指南書を読んでも「面白い作品が書けるわけではありません」。あくまでも「最初の1ページ(もしくは数ページ)で読者が離れてしまうのを防ぐ」「手にとってもらえる」確率が高くなるだけです。

 例えて言えば、「あるていど身だしなみを整える」ことで、第一印象を良くしましょう、ということで、その後、好かれるかどうかは別の話です。なので、あまり気にしすぎる必要はないと、個人的には考えます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る