第17話 ending story...終幕の物語

男は、仮面を外した。


俺は、とんでもない物を見てしまった。


「希良....。なんで、お前が....此処に....。」


「まず、希良と呼ぶのをやめようか。僕の名前はカゲシマだよ?」


彼は、親にも虐待を受け学校ではいじめられていた奴でおり、俺と同じクラスであった。


彼に関わると仲間扱いにされる程、酷いいじめだった。


俺と、近い席が割と多くて困っていた。




彼と俺の関係は、それだけではない....。



幼稚園の頃は、普通に遊んでいたぐらいの仲だったが、小学校に入学した途端いじめが始まった。


俺は、そのいじめが怖くて裏切ってしまった。


そのため、彼から嫌な視線が刺さっていた。



そして、中学生の時にふと彼は学校から消えた。


そう、彼は死んだ...。



だから、俺は高校生になって彼を忘れようとした。


でも、忘れられなかった。


そのため、彼は今も俺を憎んでいる。




「タカシマくん....。僕をよく覚えて居たねぇ。流石に忘れていたと思ったよ....。」


「忘れる訳が無いだろ。あの頃、裏切って申し訳ない。」


「.........許すとでも思ったか?ゴミめ。」



俺の罪を、許してくれなかった。



「まぁ、関係は分からんけど残念だなぁ!!ざまぁみろ!!」


アカギシが、俺の隣で言って来た。



「...。」


俺は、ムカつきアカギシを消してやろうかと思った。


「アカギシさん?そろそろ昇天の時間ですよ?」


「....え?な、何をおっしゃるのです....?」


カゲシマは、アカギシの言う質問に答えず、頭を鷲掴みをした。


そのまま、力を入れアカギシの頭を半回転させた。


グキッっと音やグチャッっと音などが鳴り、俺は、とてもショッキングな所を見てしまった。


「おい....!仲間だぞ....?お前、なんで殺したんだよ....。」


「仲間?友達を裏切った奴が何を言うんだ?君のおかげで、仲間なんて信じられないんだけど。それに君、コイツを殺したいなんて思ったんだろ?」


「.........。」


俺は、何も言えなかった。


「じゃあ、話を続けようか。」


俺の方に、寄って来た。


「僕は、君の事でとてもとても憎んでいたよ....。勿論、今も....。」


「あの時は、申し訳ない....。でも、俺は目の前でいじめられている所を見ると、その時俺....腰引けちゃって.........。」


「つまりは、ヘタレていたと....。」


「....あぁ。」


「もう、謝っても許さないけど、僕を許すような事はしてくれるのかい?」





「....あぁ、できる.........。」




俺は、高層ビルの屋上に彼を連れ込んだ。


「興味深いな....。これから、何をするんだい?」






「....死ぬ。」


俺は、一言で答えた。



「君....って奴は....。できるのかい?そして、今君の言った事、そのままやってくれるんだろうねぇ!!」


カゲシマは、興奮状態で叫ぶように俺に向かって言ってきた。


「最後に言う。本当にごめんなさい。」


俺は、その言葉と同時に飛び降りた。




「クッ....分かりやすい男だ.........。ここまで、僕の想定内だよ....。」







そして俺は、そう言われないように工夫をした。


俺は、最後の俺の能力を使った。


今居る所から、上へ100mずつ上昇した。



「何ッ!!アイツは、何をしているんだ....。まさか....上へ行こうとしているのか!!」


俺は気づいた。上に俺の住んでいた世界が逆さに存在していた。





そして、重力が反転した世界へ来た。




空中で、武器をM4A1を製造した。


「悪ぃ....。ミオリ。俺、果たす事ができなかった。でも、これでまた会えるな.........。」



空中で、風に煽られながら真っ直ぐに床へ落ちていっている。









その時、この世界にミオリの気配がした。


この世界に、ミオリは居るようだ....。









『じゃあ俺、今度はお前に託す。今度こそ、みんなを守ってやってくれ......。』





俺は、爆発音と共に散った。













いつも通り、あの眠気覚ましの騒音の機械の音を止め。


いつも通り、かしこまった制服に腕を通しその服を着ている。



ここまでがいつも通り....。


















the end.




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story... らぁさん -天月- @la-San

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