11.『いつまでも、ずっと。』

『一二月三一日。年の瀬というのに私はまだまだ忙しいです。でも、なんとか先輩と一緒に年を越せそうです。良かった。どうして、良かったかって? 当然じゃないですか。腐っても、不純でも私たちはお互いがいなきゃ、生きていけないと悟ったからです』


 スマートフォンを買い替えてから、初めて送られてきたメッセージがこれである。なんだよこの後輩、告白しておいていちいちくどい言い回しを使うんじゃない。間違ってはないけどさあ。


 炬燵を買って、部屋のど真ん中に置いた。先払いをしておいたが、当然の如く後輩と割り勘だ。帰ってきたら徴収しよう。ぼったくりしてもバレないかも、と邪な考えが浮かぶが僕たちの同棲生活のルールに反するので却下。ルールとはいえど、明文化されていないから暗黙の了解ではあるけど。


 一二月二五日の未明、僕と後輩の関係性はわずかに進展した。セフレ以上恋人未満から恋人への変化。かの有名なアポロ一一号の搭乗者であるニール・オールデン・アームストロングが人類初の月面歩行を『これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である』と評したが、それと似たようなことかしらん。さすがに比較対象が巨大すぎたかもしれない。けど、まあ、似たようなニュアンスなんじゃないか、と思う。一見、二人の仲は変わっていないように見えるが、『恋人』という称号はセフレとは大きく違う。大きく違うけど、具体的にどこが違うのか、と問われると何も答えられない。強いて言えば、『都合がいい』『友達』でなくなった。セックスだけしていればあとは何でもいい、で済まなくなった。愛情への対価として愛情を支払わねばならない、とか、お互いの不満に目を瞑らなくなる、とか。進歩なのか、これ。僕はまだまだ恋人になるということが分からない。案外、後輩の『腐っても、不純でも私たちはお互いがいなきゃ、生きていけない』という回りくどい言い回しは僕らにぴったりなのかもしれない。特に、僕に。


 炬燵布団のカバーは今にも雪が降りそうな空みたいな黒めの灰色。正面のモニターに映したのは、インターネットテレビ局のニュース番組。淡々とキャスターが時事問題を扱っている。政治とか経済の動きは無学なので横目で流した。炬燵の上で蜜柑を頬張る。眠気覚ましにこの酸っぱさは必須だった。世間では、年末にもかかわらず殺人事件や自動車事故が散見していて何かと物騒だ。一日くらい無事件無事故の安穏な日はないのだろうか、と頭を抱えていたら、次のニュースで僕の目は釘付けになった。そして、


「……よかった、無事捕まったんだね」


 独り言と同時、ガチャと玄関の鍵が開く音がした。後輩が帰ってきたらしい。僕は炬燵から這い出て、音のする方へ向かった。モニター画面には『児童虐待一〇年 父親逮捕』の見出しとともに不精髭を伸ばした人相の悪い男が警察へ運ばれる映像が映し出されていた。後輩の、不穏の象徴。皮肉にもその男は、僕が知らぬうちに肥やしていた後輩への感情を気づかせた張本人でもあった。実に複雑である。せめて牢獄で苦しんで、僕らなりの幸せな世界に二度と干渉してこないでほしい。先輩であり、後輩の彼氏として僕は切に願っている。


 玄関に向かう。扉は閉められ、玄関口でちょこんと後輩は僕のことを待っていた。


「鍵は閉めたか?」

「もちろんですっ!」

「合鍵は?」

「落としてたら鍵開けられませんよー」

「じゃあ、例の品は?」


 後輩の両手を塞ぐビニール袋にちらと目線を向けて、すぐに彼女の方を向きなおす。


 満面の笑みだった。僕は倒れそうになった。輝きすぎて。キラッキラしてる。おかしいな、僕もうこの子と三年は一緒にいるはずだし、何度もはにかむ顔は拝んだだろうに。後輩、ここまで笑顔が愛らしかったか? 補正かかってない? ちょっとこわいくらいに、可愛い。僕の冒された病は、なんというかもう、ズルいくらいに猛毒だったらしい。爆発しそうだ。


「例の品――刺身と年越しそばは用意しましたよ。さあ、準備して食べちゃいましょう」

「ちゃんと天ぷらは揚げておいたぞ」

「気が利きますね」

「お互い様、な」


 炬燵の上に年越しそば、天ぷら、刺身という年末三種の神器(諸説あり)が並べられる。


 栓抜きでビール瓶の蓋を開ける。買い置きしている、ギネスビール三三〇MLを後輩と僕でそれぞれ一本ずつ開けて、グラスに注ぐ。注ぎ方にコツがあって、三時間たっぷり冷やしてから、ゆっくり静かに注いでいく。こうすることでギネスの武器たるきめ細かい泡が崩れてしまうらしい。食にうるさい傾向がある後輩の受け売りだ。実際この注ぎ方だと数段美味しく飲めた。


 酒に、刺身と天ぷら。既に充分なくらい肴が充実している。でも、まだ用意している品があるらしく後輩は持ってきたビニール袋の中身から底が深めのタッパーを取り出す。焦げ茶色の汁で満たされているようだ。蓋が開かれる。醤油を甘辛くした匂いが鼻腔をくすぐる。油をたっぷり浮かせた煮汁の中で浮かんでいたのは、じっくり煮込まれ焦げ茶色が染みついた豚バラかたまり肉。


「なるほど、角煮かっ」

「へへ、自信作です!」

「手作りか、さすがだね」

「へへん、もっと褒めてもいいんですよ?」


 どや顔でずいずいと身を乗り上げてくる後輩。僕はそんな彼女の頭を優しく擦った。目が『褒めて褒めて!』と必死こいて訴えかけてきたので、不可抗力だ根負けだ。


 タッパーの中からひょいと角煮を持ち上げて口に運んだ。噛む――直後、濃いめの甘辛い煮汁と豚肉の旨味が舌の上にまんべんなく広がっていった。息を吸い込めば、鼻の奥で濃厚な肉の風味が一直線に突き抜けていく。食指がうずうずと動きたがっている。次の一口を欲しがっている。が、後輩にその手は制止された。


「駄目ですよ、先輩。お行儀が悪いです」

「美味しかったからつい、ね……」

「褒めても角煮くらいしか出ませんよ?」

「それで充分だよ、ありがとう」

「もう、素直なんですから」


 二人で年越しそばにありつく。モニター画面が映すのは年末特番だった。食い入るように見るわけではなく、単にBGMとして流している。お笑い番組のゲラゲラ笑いを横目に流して、後輩はそばをたんまり啜っている。彼女の目の前には山積みになったそばがそびえたつ。健啖家にして美食家。食の量と味へのこだわりは人一倍。そば一つにしたって、産地を選ぶんだから筋金が入っている。


「そういや」


 僕はわざとらしく咳き込んで、労いの言葉へと繋げることにした。


「逮捕されたんだってね、君の父親。ひとまず、お疲れ様」


 後輩の父親は、彼女を監禁し、かつ性的暴行を加えた罪で警察に逮捕された。彼女は、その事情聴取で年の瀬まで大忙しだった。まさしく、師走の忙しさで毎日夜遅く、僕の部屋に戻ってきたら一方的な愚痴大会が始まるのだった。僕は特別吐きたい愚痴もなかったし、後輩がすぐそばにいることを実感することに精一杯時間を費やすことにしていたので、もっぱら聞き専だった。


「本当に疲れましたよ。事情聴取は年を越してもあるらしいですし、まだまだですが。――でも、良かったです。こうして先輩と一緒に年を越せそうなので」

「確かに越せそうだな。まだ越せていないけど」

「不穏なこと言わないでくださいよ~、ちゃんと越しましょうね」

「でも分からないぞ。僕の部屋にプリウスが飛び込んでくるかもしれないし」

「コンビニじゃあるまいし、それにこの部屋は二階でしょう?」

「ほら、あれだ……バックトゥザフューチャー的な感じで、ドーン! って」

「それじゃあ、プリウスじゃなくてデロリアンじゃないですか」


 他愛もない会話を消費する。僕らは相も変わらず僕らを続ける。

 しかし、僕らの関係はなあなあではなくなった。

 そばをそそりながら、僕は後輩に尋ねた。


「僕ら、そういえば恋人になったんだよな」

「その質問、もう七回目ですよ? いい加減認めてくださいって」

「認めているよ、そりゃもちろん。でも実感が湧かないだけ」

「……確かに、私たちは恋人になる以前に三年間も同棲しているわけですし。一週間前から恋人にジョブチェンジしたとはいっても、具体的な生活は普段通りなんですよね……。まあ、それがいいんですけど」

「ははっ、違いないね。変わらないのが一番だ」


 僕と後輩の箱庭を侵す存在がもういない。元彼氏も元彼女も、娘に虐待をする父親も何もかも。僕らを結ぶ関係は都合がいいものではなくなったが引き換えに、より強固なものになった。僕が一時期恐れていた、強固な関係に。でも、もう恐れることはなかった。というか恐れがナンセンスだった。


 三年も一緒に過ごしてしまったんだ。

 今更抜け出せるわけもないだろう、僕と彼女だけの泥沼から。


 抱いた感情は、恋や愛よりも依存に近い執着心だった。きっと、後輩が描いた理想には程遠い、醜悪で愚かしい濁った想いなんだろう、と一人で決めつけている。不純な交わりを繰り返した僕に絡みついた不純な願望。


 美味しそうに天ぷらを頬張る後輩をじっと見つめる。


 彼女は恋人関係に昇華するとすぐに自分の気持ちに対して正直な行動をするようになった、具体的にはスキンシップが増えたような気がする。まだ慣れていないけど、好意の最中に僕の名前を呼び捨てることもちらほらあった。何より、『好き』とか『大好き』という直情的な言葉をひとしおに投げてくれるようになった。まごうことなき、恋と愛。不純な交わりを繰り返した彼女にいつの間にか芽生えた清純な思いの丈。


 僕らはまだまだ歪で、不純だ。少なくとも、僕から見れば凹凸の差が大きすぎる。形こそぴったりに見えるけど、なかなか嵌らない、もどかしいパズルのピースみたいだった。


「なあ、後輩」

「ずず……、なんですか、先輩?」


 そばの最後の一束をすすり終えた後輩がこくり、と首を傾げた。仕草の一つ一つが愛くるしい。微妙に補正がかかっているんじゃないかと疑っている。


「僕はまだまだ、恋愛感情ってものがよく分からない」

「……はい」

「君に依存しているだけなんじゃないかって思っている」

「そりゃ、愛の告白が『愛してる』じゃなくて『僕は君と一緒にいたい』でしたし、ね? 恋愛感情には程遠いかもしれません」


 でも、一緒にいたいのでしょう? と、後輩のくせに僕より数段大人びた妖艶な笑みを向けられたものだから堪ったものじゃなかった。仕方なく、首を縦に振ることしかできない。真実だし。


 炬燵の上はあらかた片付いていた。後輩が全体の三分の二を、残りを僕が頬張ったら、おかずも主食もあっという間に溶けた。後輩の大食いが衰えない限りこの部屋の食費は嵩むだろう。三年前からこの調子だった。


「ねえ、先輩。今度はこちらから質問してもよろしいですか?」


 静かに、頷いて。「どうぞ、後輩」と合図をする。


 目配せして、呼吸の音だけが部屋に響いていた。モニターに映るお笑いの特番が今この瞬間だけ、箱庭に隔てられてサイレント芸に勤しんでいる。


 吐かれ、きりっと真っすぐな目が僕の目を撃ちぬいてきた。

 息が吸われ今度こそ。呼吸が声に、換わる。


「私は先輩のことが好きです。大好きです。いつから好きだったのかは自分でもよく分かっていない節がありますし、先輩の良いところもピンと思いつくことはきっと少ないです」

「三年も一緒にいるんだし、良いところの一〇〇個くらいは挙げてほしいものだけど」

「でも先輩だって言えないでしょう?」

「ご、五個くらいは言えるさ」

「強がってそれじゃさすがに悲しいですが……、ふふ、話が逸れました。好きなところを挙げようが挙げまいが私たちには関係ないんですよ。――今更この関係を終わらせるなんて、もったいないですし」


 声を合わせて『ごちそうさまでした』。食器を洗うのは後輩の役目で、皿に付着した洗剤を洗い流すのが僕の仕事。きっと、並んだ背中を後ろから客観したら恋人よりも夫婦に近いように見えるんだろう。自分たちの後ろ姿をこの目で映したことがないから定かではないけれど。


 皿を一通り洗い終えて、炬燵へと戻る。対面の位置ではなく、隣り合って正面にモニターを迎える。


 壁に掛けられた丸時計は一昨日から一一時五九分を指したまま静止している。電池は買ったものの、いちいち壁から外すのが面倒くさくて年の瀬まで放置してしまった。明日あたり取り替えよう。今日は炬燵で寄り添っていたい気分なんだ。明日も、明後日もだけど。うーん、実に怠惰。時計に困っているわけじゃないし、気が向いたらでいいか。


「年が、明けますね」

「えっ、もうそんな時間? 掛け時計、電池切れてるよ」

「モニターに二三時五九分って書いてあります。それと、電池切れてるんだったら交換しておいてくださいね」

「はいはい、年が明けたらね。……それにしても、もうそんな時間かー」

「もう、そんな時間なんですよ? 先輩、言い残したことはありませんか?」

「まるで処刑が執行される前の囚人みたいな扱いだな」

「言い回しはそれっぽいですが、私が言いたいのは」

「今年一年振り返って一番印象に残ったプレイは何ですか、かな」

「そうそうそれです、いや、ちょっと、……ん? 違いません?」

「後輩ちゃんのちょっと良いとこ見てみたーい」

「棒読みですし、バブル期のコールはさすがに死語じゃないですか? ……って、カウントダウン始まっちゃったじゃないですかあと五秒で新年ですよ年越しですよ年明けですよ」


 どうどう、焦らない焦らない。僕は後輩の肩を左手で掴んで、こちらに寄せる。ぴくっと震え、上を、僕の顔を見上げる後輩に目を合わせる。微妙に驚いたようなきょとんとした反応が滑稽で噴き出さずにはいられなかった。胸中から顔を合わせてくる彼女の顔には不満げな表情。むーと、唸りながら頬を膨らませてしかめ面だろうか。


「子ども扱いされている気分です」

「嫌だったら離すけど」

「……嫌とは言っていません」

「素直じゃないなあ」


 からかったら、顔を両手で挟まれてもちゃもちゃされた。やめろつねるな、微妙に痛い。


 ひとしきり、僕で遊ぶのに飽きるまで五秒もかからなかった。


『ハッピーニューイヤー!』と大々的にテロップが貼られ、人でにぎわう各地の寺社が流れるように映し出されていた。真下で「あぁ! 年明けちゃったじゃないですかぁ」と残念がる後輩が文句をぶつくさ垂れ流す。


 数秒前まで今年だった去年と、数秒後今年になった来年の継ぎ目は曖昧で、僕と後輩が浸かっていた関係性と同じようなもので、僕らがこれから浸かっていく新しい関係性とも似ているように思えた。


 日常だ。日常でありながら、非日常っぽいことを模索する日々を二人で謳歌した三年間。


 そして、これからもそんな日常は続いていくだろうし、続かなきゃ嫌だ。嫌だ、だとまるで駄々をこねているように聞こえがちだけど、駄々みたいなものだ。たまにはこうして、子供みたいにわがまま吐き出すのも悪くはないだろう、あとは後輩の裁量に任せます。


 ぽん、と胸に収まったアッシュグレーの髪を弱めにたたく。モニターをぼぅ、と見ていたからか、僕の思いがけぬ不意打ちにほえ、と気の抜けた声で返してくる。真っすぐ、目を合わせると首をかしげて、


「せーんぱーい?」


 と、尋ねてきたものだから。


「あけましておめでとう、後輩」

「えへへ、こちらこそあけましておめでとうございます。今年も去年通り、いや去年以上によろしくお願いしますね。手始めに姫初めから」

「こちらこそ、よろし」


 言いかけて、彼女が最後に取って付けた爆弾を口元で復唱する。復唱していたら、後輩はもう服の胸元のボタンを一つずつ開けていた。パチン、パチン、と布とボタンが弾ける音。厚い布地の奥から、漏れるようにはみ出すのは小柄な身体に釣り合う大きくもなく小さくもない、後輩の胸元とレース生地が美しい、薄桃色の下着だった。


「なんというか、君は腐っても君だね」

「腐らなくても私は私ですし、先輩のセフレでも、先輩の友人でも、もちろん、先輩の彼女や奥さんになっても私はずっと私ですし、先輩の横は私の特等席なんですから。だから、」

「だから?」

「私の身体は、先輩の特等席として使ってくださいっ」 

「最後の台詞で色々台無しだ。下世話が過ぎるよ」

「でも、先輩だってその気じゃないんですか?」


 逡巡する理由もなかったから、僕は彼女の後頭部を支えながら、床に転がる。彼女を――これは人称代名詞としての彼女ではなく、僕の恋人としての『彼女』というミーニングでよろしい――を押し倒し、勢いで小さな唇に舌を捻じ込んで、体感一〇秒、実際は半分くらいの間、濃い接吻を繰り返す。


 絡み合った舌と舌が口外でほつれて、引き離される。唾液の糸と糸が架け橋を描いて、ぷつりと途切れた。


「大好きです。身体、重ねるの」

「知ってる」

「もちろん、先輩とじゃなきゃ嫌です」

「僕も、後輩じゃなきゃ嫌だな。下の処理はともかく」

「下の処理だってもうこの先は私のものです。女遊びできなくなりますよ、観念してください」

「元彼女とは円満に関係解消したから安心して」

「じゃあ、心の底から安心して先輩で気持ちよくなります。だから、先輩も私で気持ちよくなってくださいね?」

「言われなくても」

「ふふ、今日は夜、明けちゃいそうですね」


 答えなかった。答えるまでもなかったからだ。


 華奢な女の肢体に覆いかぶさって、耳元の至近距離で艶めかしい嬌声を堪能する。目と鼻の先にある愛らしい後輩の――彼女の唇を舌で優しく押し広げ、口元だけで小さく「    、」と言葉を結んだ。



      『不純な。了』

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