どのお話もとっても素敵で、なかでも第四と五の項は、タイトルからして好みの世界なので、眠気もなく体調の良い日にじっくり読もうと決めてました。
実際、本当に、すごく好みでした……! なつかしい童話を思い出すかのような不思議な娘、奇妙なお茶会。
娘の描写も時計の描写も、どれも魅力的で目を惹かれます。
中でも不思議なお菓子と紅茶の描写に酔いしれました。幻想的で、ぞくぞくします……!
子どもの頃に「葡萄酒」や「すみれの花の砂糖漬け」「クリスマスプディング」といった謎の食べ物に、想像と夢をふくらませていたときの気持ちを思い出しました。
誰もいないお茶会で、「時」について語り続ける娘という狂気のようなものが、このお話をさらに魅力的にするスパイスになっていますね。
言葉が足りないくらい大好きな世界で、私もこんなお話を書きたい! と思わせてくれるような、すごく好みなお話でした。
とにかく大好きです。素敵なお話をありがとうございました。
作者からの返信
大事にお読みいただきまして、真に有難うございます。物語になれなかった頁たちも喜ぶことと思います。重ねて素敵なレビューまで頂戴して、もったいないお言葉の数々に感謝するばかりです。
童話は不思議ですよね。おとなになっても、美しいと感じたところ、わくわくと胸を弾ませたところはしっかりと覚えていて、価値観や趣味の根になっていたりします。私も子どもの頃から想像のつかない海外の食べ物や創作のお菓子に夢を膨らませていたので、なんだか嬉しいです。どんな話だったのか、どう始まってどう終わったのかは案外曖昧だったりするのに。
頁だけの図書館というのは、実はそれぞれの人のこころのなかにあるのかもしれませんね(*^^*)
これからもちょっとずつ頁を増やしていけたら、と考えておりますので、またのぞきにきていただければ嬉しいです。
小説になれなかった物語。なんと印象深いフレーズでしょうか。
どこかの創作者の脳内に発生したインスピレーションの断片で、断片のまま物語になれなかったのでしょうか。
短いけれど、創作者のはしくれであるわたしにとって身近な物語でした。
作者からの返信
うお座の運命に忠実な男さま
お読みいただきまして、御礼申しあげます。
実はここには投稿したときは小説があったのです(他の読者様のコメントでおおよそ内容が察せられるとおもいます)
時が経ち、なくなってしまいました。でも案内人が語るように図書の塔からなくなったということは何処かで物語になったのかもしれません。またいつか、何処かで逢えるかもしれませんね(*^^*)