ロボットアクション! 完結4選!

いろいろな兵器・メカはSF作品の大きな魅力。そのなかでも人型兵器ってのは独特な存在感がありますよね! 完結済みのロボバトル作品を紹介します。


ルナティック・ハイ


URL:https://kakuyomu.jp/works/1177354054883344410

作者さま:ハムカツ

文字数:219,526文字


あらすじ

アポロ計画によって発見された超古代遺跡の探査基地が、月面帝国を名乗り地球に対して宣戦布告。そこから20年後、ようやく結ばれようとしていた終戦協定は、過激派月人グループによるテロリズムによって打ち砕かれた。降下してくる超古代発掘兵器、迎え撃つは地球の量産型ロボ。


紹介

良質ロボットアニメな世界観。地球の自転をエネルギーにするという設定ゆえに、戦いは地上戦。熱い戦闘シーン、甘酸っぱいヒロインとの関係、絡み合う各組織の思惑……いろいろな要素が上手くまとめられています。


主人公たちの機体である猫耳アンテナでずんぐりむっくりな「バンガード」は想像するとキュート。敵の切り札「ルナティック7」=超古代文明の遺産を直接に組み込んだ超性能ロボ、もそれぞれ個性が立ってて良い存在感してます。やっぱ悪役に魅力がある作品はバトルシーンが盛り上がりますよね。



終末翅奏少女リリウス☆セレナーデ


URL:https://kakuyomu.jp/works/1177354054883363547

作者さま:鉄機 装撃郎

文字数:239,653文字


あらすじ

謎の巨大機械群によって大部分が凍結されてしまった地球。最後に残った島の切り札は、全高600mを誇る人型古代遺構〈リリウス〉。操縦するのは2人の少女。戦うたびに、ちょっぴり地球は抉れるけれど乙女に構う余裕はない。リリウス! マジカル・リンケージ!


紹介

超巨大ハイパーロボット×百合! 600mの巨大さ、手足を振るだけで音速を超えビームを撃てば地形が変わる! 戦闘シーンの迫力がとにかくすごい。超絶ダイナミック。そして、このリリウスはただのロボットじゃない。リリウスの覚醒と副作用、中盤のシーンは読んでて背筋がゾクゾク。想像すると……ものすごく気持ち悪い。


さらに百合ものとしても熱い。丁寧な心理描写、残酷な真実……そして最後につかむ奇跡。壮大なるセカイ系ガールズラブに仕上がっています。



イソラ


URL:https://kakuyomu.jp/works/1177354054884432580

作者さま:藤井機斎

文字数:221,659文字


あらすじ

深海に眠っていた謎の人型ロボット「イソラ」。秘匿された兵器を使って始まる、世界の裏側を支配する勢力との戦い。しかし、敵も正体を探ろうと情報戦を仕掛けてくる。はたして主人公たちの本懐は達成できるのか。


紹介

古めかしい単語に、詩情あふれる描写。なんというか「文学的」な文章が非常に美しく重厚。まぁ難しい漢字が連打されるのでやや読みにくい部分もあるけれど。


そして、ロボものとしては

・武器が巨大な日本刀のみ

・戦場となるのは深海

という独特な設定が実に魅力的。水陸両用の奇襲兵器。だからこそ水圧に耐えられ深海でも威力を発揮する日本刀こそが最適な武装となる。ここら辺の設定・論理付けは作者さまのロボ好きを感じますね。



廃惑星地球の歩き方


URL:https://kakuyomu.jp/works/1177354054881360426

作者さま:月下ゆずりは

文字数:115,116文字


あらすじ

人類の終末戦争から数百年後――と人々は語る。100mを優に超える超巨大歩行兵器「ウォーカー」を使った争いが絶えない時代。謎の機体と共に、1人の少女が目覚める。


紹介

動くだけで大地が振動し、戦えば余波で周囲の建物が崩壊する。射撃武器よりもその質量と硬さを活かしたウォーカー同士の格闘こそが攻撃の中心。巨大兵器の描写がとても重量感があり大迫力。金属の音が聞こえてくると言うか。映像化するならアニメじゃなく実写のほうが合いそうな雰囲気。すばらしいロマンが詰まっている作品です。


というわけで、完結ロボ小説4選でした。実弾で戦うリアル系から、ビームを撃ちまくるスーパー系まで。量産兵器? 古代の超遺物? ロボと言えば西洋風になりがちだけど、意外と和風とも相性が良い? ロボ系作品にもいろんなパターンが。


「ロボ」というメインテーマが決まっている分だけ、むしろ作者作品ごとの違いが明確になってくる奥深いジャンルだと思いますね。読み比べてみるとすごく勉強になるというか。


また、ロボ小説を書く人はひたすらロボ小説を書いていることが多く、非常に濃く熱い作者さまが集まっている分野でもあります。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る