第5話 飛び出し坊や
滋賀県の飛び出し坊やというのを知っているだろうか。滋賀県好きなら知っているはず。
そう、道路の片隅に置かれている、あの少年のことだ。
私の国にもあんなものが欲しかったな。毎回、馬車で買い物に向かうときに、飛び出されていたものだ。はは。
そんな飛び出し坊やの怖い話をする。
ある夏の日の夜。俺は自動販売機に飲み物を買いに出掛けた。
「いやー、無人店か。私の国にもこんなものがあったらな……はは」素早く百円を投入。コーラを買う。
ガタッ。
あれ? 何か音がしたか?振り返ってみるが誰もいない。いるのは飛び出せ坊やだけだ。
ガタッ。ガタッ。
また振り返ってみるが、誰もいない。いるのは飛び出し坊やだけ、あれ? 動いてないか。
すると、飛び出し坊やの看板が勢いよくこちらに近づいてきた。
「飛び出しちゃ、あきまへんでー」と言いながら。
いやー、あのときは怖かったな。
でも、夜以外だとかなり可愛い。
滋賀県に住んでいる人には分かる話だろう。はは。
滋賀県SAGA ケルベロス @motokionishi
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