お腹が空いていました

僕はお腹が空いていました。

自慢話のしすぎで忘れていました。

思い出すといきなりお腹がグーグーなり始めます。

食べ物を探しに行きます。


窓辺で日向ぼっこをしていました。

飛び降りて部屋に戻ります。

これくらいの高さ、余裕です。

体の8倍ほどありますが余裕です。

妖精ですから。


キッチンに行きます。

プチトマトがあります。

真っ赤でまんまるくて美味しそうです。

でもプチトマトは少し、仲間を食べるようで気が引けます。


ダイニングテーブルに行きます。

ドーナツの袋があります。

カラフルでとても甘くて美味しそうです。

でも加工食品は少し、体に悪そうで気が引けます。


キッチンに戻って、今度は冷蔵庫や冷凍庫を漁ります。

とろサーモンのお刺身があります。

油が沢山のっていて美味しそうです。

でもお魚は少し、生きていたときのことを考えてしまい気が引けます。


霜降り牛肉もありました。

高級です。美味しくないわけがありません。

食べたときの食感などが一気に頭の中にずらずらずらっと浮かんできました。

でもお肉も少し、生きていたときのことを考えてしまい気が引けます。


気がつくと僕は、霜降り牛肉にかぶりついていました。

高級肉の誘惑には勝てませんでした。


お腹いっぱいです。

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アスパラガスのアス しおっけこんぶ @ususioazi

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