先祖代々魔物に転生する中ゴブリンになりました

@tatiuoman

第1話 転生

「おじいちゃん死なないで」


僕の頭の中で強く響いた


死にたくはない


ただ走馬灯が頭の中を駆け巡る


これが死か


「ごめんよおじいちゃんはもう無理だ」


こんな大勢に見守られながら死ねて幸せだった


気持ちがスッと楽になった

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

光の中に吸い込まれる


「あぁ死んでしまったのか死ぬとは意外とあっさりしたものだな」


「やぁおじさん」


強い光の中から若いと言うより幼い感じのする男の声がした。


「誰だ?」


本能的に怖くて足がすくむ


「大丈夫だよ安心して」


幼いのに言葉に重みがある


「僕は神だよ。君を転生させに来たんだ」


「転生だと何になるんだ」


「魔物だよ君の家系は不思議で何故か毎回意識があるまま転生できるんだ。」


僕の顔が笑顔になる


「よしこれでまた村に戻れる」


「それは無理だね」


僕の顔は急に笑顔が消える


「普通に考えて君は魔物になるんだぞ、村のみんなが入れてくれるわけなかろうそして君はこの転生を口外にしてはいけない」


「なんでなんだ」


「呪いなんだよ君は転生して子孫を守らなければいけない」


「魔物に転生なんかごめんだあんな汚いバケモノども」


「君は魔物に何回助けられた」


(そういえば旅に出る前に山賊に襲われた時魔物に助けてもらった)


「もしかして」


「そうだよそれは君のお母さんだね」


「とにかく絶対にこのことは口外にしてはならない君のこと見ておくからね」


「そろそろ現世に戻るよ」


また光の中にすい込まれる

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