日月(にちげつ)の交わり

作者 @naka-motoo

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★★★ Excellent!!!

結論から書きます。
この物語は、凄い。
文章力、表現力、テーマ、エピソードごとの構成、スケール、心情、異常さ、真摯さ……。

そして、ヒロインの造詣。

なにをとっても言うことはない。他作品とは一線を画す強烈な個性。これまでに読んだことがない物語を楽しみたい方は、ぜひ本作を開けられることをお勧めします。

それでは、本作構成の紹介です。

巨大商社に所属しながらうつ病を患う主人公、賢人。
『神の絵』に心を委ね世界を救おうとする若きヒロイン、翡翠。
二人は病院で出会い、それからなにを示し合わせることもなく全ての行動をともにするようになります。時には互いに失望し、怒り。時には互いの身体を求め(ちょっと精神的にやらしいシーンもあるよ。18禁ではないけどね。でも筆者はこういうシーンやセリフを描くのがとてもうまい!)。時には一つの価値観と信念を共有し合って世界の果てまで進もうと決意する。
その二人の行動は日本全国から、伝承・伝説、さらには宇宙の真理にまで波及します。セカイ系なようでセカイ系でなく、これは完全に「真」と「心」の物語です。

一番の読みどころは、翡翠ちゃん!
これがもう、さいっっっっっっっっっこう! のヒロイン!!
naka-motooさん、あなたはよくこのヒロインを生みだした! 翡翠ちゃんをこの世に送り出した! もうそれだけで「爪痕」です。「影響」です。世界を一つ輝かしくさせてくださいました。皆さんにはこの翡翠ちゃんの一挙手一投足、話す言葉の全てを読んでいただきたい。

もう、傑作ともいえるこの物語。
読んでホラーと思うか。
読んで宗教ものと思うか。
ヒューマンドラマと思うか、救いの物語と思うか。
それは自由。
ただわたしは最後にこう行き着いた。

これは、心が編みこまれた後の、着地点の物語であると!