【短編】自主企画のために書き下ろした作品(カクヨム4年目)

   

 自主企画のために書いた短編のうち、カクヨム4年目(2022年4月から2023年3月)の作品です。

 カクヨム1年目の30作品、2年目の4作品、3年目の26作品に続いて、4年目は12作品でした。


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『金魚の恩返し』

https://kakuyomu.jp/works/16816927862511938567


【一言】

 自主企画『【三題噺の競作】「ダンボール」「金魚」「女の涙」』参加用作品。


【執筆】

 2022年4月15日。


【初出】

「カクヨム」2022年4月15日。

(2022年12月29日「小説家になろう」に、2023年4月12日「エブリスタ」に転載)


【生まれた経緯】

「ダンボール」「金魚」というお題から、ダンボール箱に入った金魚の話を書きたくなりました。

 最初に頭に浮かんだのは、ダンボール箱の中で宙に浮いて、しかも人間の言葉で喋る金魚。しかし、その設定では起承転結が思い浮かばなくて、全く別の物語になりました。


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『蛍が飛び交う雲の中』

https://kakuyomu.jp/works/16817139554776699680


【一言】

 自主企画『【三題噺の競作】「蛍」「木星」「抽象的」』参加用作品。


【執筆】

 2022年5月20日。


【初出】

「カクヨム」2022年5月20日。

(2022年12月29日「小説家になろう」に転載)


【生まれた経緯】

 お題の「蛍」と「木星」から「木星に蛍が飛ぶ」という物語を書きたくなりました。

 最初に考えたのは「蛍の惑星」というタイトルで、思い浮かんだ物語は「外宇宙探査船に乗る主人公。長距離レーダーが壊れて、辿り着いたのは、とある恒星系の第1惑星。その星には蛍そっくりの生き物がおり『生物がいる惑星を見つけた!』と喜んだが、物語のラストで『木星に適応する蛍を開発した』という記念碑を発見。そこは木星だった、宇宙核戦争で地球など4惑星は消滅していた、というオチ」でしたが、これではオマージュやパロディというより単なる模倣なので断念。

 それでも「木星に蛍が飛ぶ」にこだわって、結局こんな物語になりました。


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『島のホームと薙刀少女』

https://kakuyomu.jp/works/16817139555181553954


【一言】

 自主企画『【三題噺の競作】「島」「薙刀」「廊下」』参加用作品。


【執筆】

 2022年6月1日。


【初出】

「カクヨム」2022年6月1日。

(2022年12月29日「小説家になろう」に転載)


【生まれた経緯】

 お題の「島」を見て最初に頭に浮かんだのが「島式ホーム」。これならネタ被りしないだろうと思って、駅のホームが舞台となる物語を考えました。


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『パズルの銅像』

https://kakuyomu.jp/works/16817139556309662983


【一言】

 自主企画『【三題噺の競作】「パズル」「田舎」「銅像」』参加用作品。


【執筆】

 2022年7月3日。


【初出】

「カクヨム」2022年7月3日。

(2022年12月29日「小説家になろう」に転載)


【生まれた経緯】

 お題を見て「銅像そのものがパズル」という物語を書きたくなりました。宝探しの冒険ジュブナイルとか、異世界ファンタジーで隠し通路探索みたいなイメージです。しかし具体的に思いつかなくて、結局こんな感じになりました。


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『桃を食べたのは誰だ』

https://kakuyomu.jp/works/16817139556747473650


【一言】

 自主企画『【三題噺の競作】「美術室」「桃」「偽装」』参加用作品。


【執筆】

 2022年7月16日。


【初出】

「カクヨム」2022年7月16日。

(2022年9月17日「エブリスタ」に、2022年12月31日「小説家になろう」に転載)


【生まれた経緯】

 三つのお題のうち「美術室」と「桃」から考えた物語です。「偽装」は無理矢理ねじ込みました。


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『五重塔の涙』

https://kakuyomu.jp/works/16817139557337005630


【一言】

 自主企画『【三題噺の競作】「夕立」「涙」「塔」』参加用作品。


【執筆】

 2022年8月1日から8月2日。


【初出】

「カクヨム」2022年8月2日。

(2022年12月31日「小説家になろう」に転載)


【生まれた経緯】

 「夕立」「塔」から「五重塔の軒下で雨宿り」というのが頭に浮かび、そこから「塔が開いていたので、中に入って……」までは考えたのですが、では中でどんな物語が起こるのか、そこが思いつかない。ありきたりな話しか思いつかないくらいならば、いっそありきたりな内容のまま、ただし具体的には記さず、思わせぶりな話にしてみよう。そんな考えから、こんな作品になりました。


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『置き去りにされた女』

https://kakuyomu.jp/works/16817139557593859898


【一言】

 自主企画『【第2回 合宿に参加できない大人たちの集い】お題「道」で書いてみよう』参加用作品。


【執筆】

 2022年8月9日。


【初出】

「カクヨム」2022年8月9日。

(2022年8月10日「エブリスタ」に、2023年1月3日「小説家になろう」に転載)


【生まれた経緯】

 以前にネットで「山中に置き去りにされる」という体験談を読んだ際「これにオカルト要素を加えたらホラーになりそう」と考えて、頭の中に浮かんできた物語がありました。そのうち書こうと思って機会を逸していましたが、今回それを形にしてみました。

 今回のお題の「道」だけでなく、ついでに前回のお題「空」も組み込んでいます。


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『その地球儀を作った時は』

https://kakuyomu.jp/works/16817139557841440104


【一言】

 自主企画『【三題噺の競作】「地球儀」「馬」「最後の夏休み」』参加用作品。


【執筆】

 2022年8月16日。


【初出】

「カクヨム」2022年8月16日。

(2022年12月31日「小説家になろう」に、2023年3月17日「エブリスタ」に転載)


【生まれた経緯】

 今回の三題のうち難しいのは「最後の夏休み」だと感じて、なぜ「最後」になるのかという理由を考えていったら、こんな物語が出来上がりました。


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『囁く額縁』

https://kakuyomu.jp/works/16817139558453059677


【一言】

 自主企画『【三題噺の競作】「声」「額縁」「部屋」』参加用作品。


【執筆】

 2022年9月1日。


【初出】

「カクヨム」2022年9月1日。

(2022年12月31日「小説家になろう」に、2023年1月5日「エブリスタ」に転載)


【生まれた経緯】

 3つのお題のうち、特に「声」「額縁」から考えていきました。残りのお題「部屋」について、最初は学校の教室とか美術室、展覧会の別室を想定して「額縁から声がする」というホラーにするつもりでした。しかしその設定では、設定だけで物語が思い浮かばず、舞台となる「部屋」を大きく変えたところ、こんな物語になりました。


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『蛍の惑星』

https://kakuyomu.jp/works/16817139558754891933


【一言】

 自主企画『新作オリジナル小説「第八回月餅企画」』参加用作品。


【執筆】

 2022年9月9日。


【初出】

「カクヨム」2022年9月10日。

(2023年1月3日「小説家になろう」に転載)


【生まれた経緯】

 作品内で(人名以外で)「希望」という言葉を使う、という条件の企画です。いくつか考えてみたのですが、漠然と頭に浮かぶネタはあっても、物語として形になりそうなものがなく……。

 結局、以前に『【三題噺の競作】「蛍」「木星」「抽象的」』で考えた没プロットを流用。そこに「希望」関連で石言葉ネタを組み込むことで、新たなキャラも登場。こんな物語になりました。


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『コオロギの恩返し』

https://kakuyomu.jp/works/16817330652026836603


【一言】

 自主企画『本日の三題噺 1/17 『コオロギ』、『ボールペン』、『竹藪』』参加用作品。


【執筆】

 2023年1月17日。


【初出】

「カクヨム」2023年1月17日。


【生まれた経緯】

 三つのお題のうち、まず「竹藪」から「子供の頃『竹藪で3億円拾った』みたいなニュースがあったなあ」と考えて「竹藪で3本のボールペンを拾う」という物語が頭に浮かびました。ネットで確認してみたら、私が思っていた事件は3億円ではなく1億円だったようですが、既に私の頭の中で「ボールペンが1本ではないことに少し意味がある」というストーリーが出来上がっていたので、そのままその方向性で執筆しました。


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『最後の一人は、もう一人の私』

https://kakuyomu.jp/works/16817330654971401774


【一言】

 自主企画『三題噺「偶然」「名前」「最後の一人」』参加用作品。


【執筆】

 2023年3月26日。


【初出】

「カクヨム」2023年3月26日。

(2023年7月2日「小説家になろう」に転載)


【生まれた経緯】

 真っ先に頭に浮かんできたのが「『最後の一人』として『名前』を呼ばれて、自分だと思ったが自分ではなかった。『偶然』同姓同名の者がいたから」というシチュエーション。ただしこれでは単なる一場面に過ぎないので、そこから物語を考えていきました。

   

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