この度は【アツいバトルを文章で】というニッチな企画にご参加いただきまことにありがとうございます。タイトルとあらすじが企画者である私の目論見にガッチリ合致したので早速拝読させていただきました。
感想ですが、非常にわかりやすく、雑味のない格闘表現が上手だな、と感じました。
女性が主人公なのに次から次へと男の格闘家が現れ、勝ち進むにつれて主人公の条件が不利になる鬼の様な舞台で戦う主人公の姿にアツさと感動を禁じえません。
自分も格闘、戦闘が物語の大きな要素となる小説を書いているのですごくわかるわーという点が多々ありました。
難しいですよね、格闘表現。私は特に音とか野暮ったくなりがちで苦手です。
どなたが応援コメントで女性がここまで強いのはリアリティに欠けるというような事を仰っておられました。
確かにそうかもと思いました。
ですが、それはこの小説が【リアル志向】だからだと思われます。
自分の作品も登場する女子が全員もれなく異様に強いですが、そこまでリアル志向ではないのと、登場人物が架空の武術を会得していたり、また物語がギャグベースなので成り立ってるのかな(ないかもですが)と、いろいろと考える良いきっかけになりました。
そういった点も、格闘表現の難しいところなのでしょう。
ただ、あくまでも小説、あるいはエンターテインメントなのでそこまで深く考えず楽しめば良いのだと私は思います。
格闘ゲームの女性キャラが男性キャラと同レベルなのと同じで、面白ければ良いと、私はそう考えて創作をしています。
だって強い女子ってカッコイイじゃないですか!
本作の作者様にも同じソウルを感じましたので、思わずこの様なレビューをしてしまった次第であります。
もし違ったらすみません。
女格闘家レイチェルはシングルマザー。
愛娘エイプリルとともに幸せな日々を送っていたが、ある日その彼女が謎の組織に誘拐されてしまう。
その組織からの要求は、自分たちの開催する格闘技の大会へのレイチェルの出場。
そこには様々な格闘家たちが集められていたが、信じられない条件を耳にすることになる。
それは、『男女混合試合』。
しかも、女性は唯一レイチェルのみ。
休む暇をも与えない連戦。度々彼女に悪く働くよう変更される不平等なルール。
その過酷な世界で、果たして愛する娘を取り戻せるのか……?
圧倒的な肉体的なハンデ。フィクションでは無視されがちなそれとマジメに向き合い、如何な技量を以てして、並居る猛者たちを攻略していくのか? その辺りの、手を変え品を変えて迫る各種格闘家たちとの駆け引きの描写は見事の一言。
最後まで片時も息をくことも見逃すことも許されない、心地よい緊張感を持ったハードな良作です。
当方も格闘小説を書く為に、創作サイドの視点で大いに共感出来るはじめての作品でした。
その為、読者としてよりも創作的な視点の感想になる為、観る方によってはあまり参考にならないレビューになるかも知れない事を先ずはお断りしておきます。
また、当方はまだオリジナル小説を書きはじめて1ヶ月ばかりのペーペーの意見なので的外れな事も多々あるかと思いますがご了承下さいませ。
内容は作者様が仰る様に映画的な作品です。
このイベントは描くのに苦労するだろうな、多分躊躇しながら書いたのだろうな等と想像しながら読みました。(この辺りは当方の応援コメントをご覧いただければと思います)
多分自分ならこのイベントやらないだろうという部分も描写なさっており、勇気があるなと思いました。
ブレイク・スナイダーあるいはハリウッドの脚本術等を勉強された創作家は多いかと思いますが、プロット時点で構想していたものが、いざ筆を進めると思い通りに行かない。そんな事はよくあるかと思います(実際当方は映画シナリオ風小説は諦めました)。
多少駆け足かと思われる部分もあると思いましたが、映画を想定した尺内に収めるのも、恐らく今まで培われて来られた技術なのかと思い感服致しました。
個人的には願わくはある人物が別作品、あるいは続編に登場してくれないかと思っています。(しつこいですかね?)
レイチェルは有名格闘団体に所属する総合格闘技の美人女性選手。
小さな大会で少しずつ勝利を重ね、大きな大会でもなんとか勝利を納めて、光る道のりになろうとしていた矢先、一人娘のエイプリルを誘拐されてしまうのだが、そこで待ち受けていたのは、数多の非合法格闘技を競わせる「パトリキの集い」という格闘技の大会を運営する闇組織だった。
「一度でも負ければ、天使の羽は壊される」という運営側の脅しをかけられ、レイチェルは無理やり人質をとられた状態で出場を強要される。
テコンドー、相撲、空手など。
何らかの理由があって連れてこられた凶悪的な猛者に、娘のために立ち向かうのだが、本当に熱く、格好いいんですよ!!
そこで出会うのは、かつての亡き主人の親友や、現主人の怪しい行動、娘エイプリルの冷静な行動や、運営の思惑。
描写の感情や伏線、目が離せないものばかりで、もうワクワクしまくりです!!
絶対に見た方がいい名作間違いなし!
ストリート○ァイターとかのゲームを楽しんでやったことがある人は、特にオススメ!
久しぶりに手に汗握る物語に、脱帽です!!