長虫露

安良巻祐介

 

 輪っか蛇印の栄養ドリンクを愛飲していたら、気付かぬうちに家の出口が入り口と繋がってしまって、外へ出られなくなってしまった。今、十万二十三日め。体の中に栄養ばかりが蓄積されていく。近い将来、内側から爆発して、自分を中心に一種のビッグ・バンが起こりそうな気がして、恐ろしくも嬉しくも哀しくもある。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

長虫露 安良巻祐介 @aramaki88

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ