僕なりの悪

絵反良_咲

正義の味方

 インターネットの某SNSなんかを見てると思うところ、「自分を正義と思い込んだ悪党」がこんなにも多いものかと驚いてしまう。


いやあ、別にそれが悪いとは言わないんだけど、いや、悪いんだけどそれと対比するようにおかしな…と言っちゃなんだが、損な考え方をする人も多く見受けられる。


具体的に言えば「自分を悪だと思い込んだどちらでもない人」だねえ。

例えば、人との関わりが上手く行かないこと、気持ちを伝えるのが苦手なこと、仕事が辛いこと。

人それぞれ、悩みもそれぞれな訳だけどどうしても辛い時は視野が狭くなって、自分を責めがちだよね。


僕はね、そんな愛すべき自称悪人の味方になってあげたくて。むしろ、覚悟のある本物の悪人の味方もしてあげたいくらいなんだけどね。


悪にも度合いってもんがあると思うのだけれど、例えば「人からモノを盗んだ」「誰かの心を傷つけた」「人を殺した」

どれも良い行為とは概ね受け取れないけど、その背景に何があるのかを知って初めて批判すべきだと僕は思うよ。


勿論、正当だと感じさせる理由を持つ者、同情するに叶う理由を持つ者、後悔しその罪相応の対価を覚悟している者。それらを持たない本物の悪を僕は許さない。

それは美学に反するから、好ましいと感じないから。狡猾で薄汚いと感情が思うから。


そんな感情論だけで僕は嫌うよ、それだけの理由で。ワルモノだからね、僕は。



 まぁたらたらと語ったけど僕はね、悪の味方で正義の敵なんだよね。ただそれだけを誰かに伝えたかっただけ。

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