人は死んだらどこに行くのか、それは私にも、もちろん誰にも分かりません。しかし、その知らない世界を想像するというのは、なかなか難しい事です。
主人公の気持ちになって物語が進んでいますが、自分が体験していないことをここまで自分の感覚としてとらえられるのは素晴らしい事だと思います。
素晴らしい作品です。ありがとうございました。また良い出会いが出来ました
作者からの返信
ネコタ様、コメントありがとうございます。素敵なレビューも、ありがとうございました。
>自分が体験していないことをここまで自分の感覚としてとらえられるのは素晴らしい
と言っていただけると、嬉しいと同時に、少し照れくさいですね。未体験を想像して披露することこそ、小説執筆の醍醐味だと思っているので。
それでも完全な『想像』だけで書くのは難しいので、私の場合、かなり自分の体験を混ぜて小説にしています。例えば、当然私は異世界に行ったことはないのですが、異国で暮らした経験はあるので、その時に感じた「違う世界だ!」というインパクトを、異世界ファンタジー長編に取り入れてみたり。
この作品では、そうした具体的な経験を活かした異世界設定はありませんでしたが……。冒頭部の『子供の頃』云々は、私小説っぽいパートでしたから、今回「主人公の気持ちになって」「自分の感覚として」書くのは、割と簡単だったのかもしれません。
烏川さま、いつも企画にご参加いただきありがとうございます。
人が死んだらどうなるのかというのは分かりませんが、案外、息を引き取っても2、3時間くらいは意識があるのでは?と思ったこともあります。半分寝てて半分起きているような感覚で。死んだことがないので本当のことは分からないのですが。
死者の行き着く先が転生先の体の中というのは何とも息苦しい感じがしますね。しかも先輩転生者さんたちと一緒だなんて……。一緒に暮らしていくのが大変そうです。
転生者を迎え入れる『アダム・ウロブ』という肉体も不思議な存在ですね。作中では憑依体質みたいなものではないかと説明されていましたが、色々と考察ができそうで想像が広がります。
生きることも大変なので、私は一度死んだらもう潔く昇天したいです(笑)
二度目の人生を与えられる転生者も、きっと楽ではないと思うので。
作者からの返信
スエテナター様、コメントありがとうございます。
>息を引き取っても2、3時間くらいは意識があるのでは?と思ったこともあります。
面白い発想ですね! それこそ小説のネタになりそうです。
この作品では主人公側だけで、転生者を迎え入れる側に関しては深く掘り下げていないので、確かに、これはこれで考えたら面白そうです。
転生したくないというのは、現実的に考えたらそうなるでしょうね。小説によくある「人生をやり直したい」みたいな話も「自分は嫌だなあ」と思ってしまいます。やり直したいポイントに至るまで、同じ人生をなぞらないといけないとしたら、それこそ苦労が多くて……。まさに『生きることも大変』であり、二度と繰り返したくないですね。