明日はきっと

溜息を落としてばかりの夜


眠れずに何度も寝返りをうった挙句に

結局、起き上がって

冷蔵庫のお茶を飲む


喉を滑り落ちていく冷たさに

膿んだような熱が少し和らぐ気がして


どうしたら、どうしたら、と

胸の中で繰り返す問いに

答える正解など持ってはいないけれど


失敗しながらでも迷いながらでも

往く子の歩く道を

どうぞお守りくださいと


力なき愚かな母は

ただ、此処で祈り続ける

ただ、信じ続けるしかできなくとも


明日はきっと

あの子の道が開けますように


明日はきっと

あの子が今日よりも笑顔になれますように

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