夕焼け懐旧
夕焼けは
どうしてあんなに
懐かしい色をしているんだろう
銭湯の煙の匂いとか
三輪車の軋む音とか
小さな紅玉林檎のすっぱさとか
柔らかな優しい手の感触とか
そんなものを
不意に脈絡もなく想いださせて
そんな
戻ってこないものばかりを
束の間だから尚更
愛おしいものを
その輝くような橙色から
くすみながら藍に溶け込んでいく
ひと時にも似て
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます