第十八話 二航戦の攻撃

空母飛龍の艦爆搭乗員だった板津二飛曹によると、ウエーキ攻撃の話が伝えられたのは十二月十五日のことだったという。

 午後八時三十分頃、「飛龍」艦内に「総員集合」の号令がかかって、加来艦長からの訓示があった。


「ミッドウェー島攻撃は中止し、かわってウエーキ島攻撃が命じられた。ウエーキ島攻略の第四艦隊が敵戦闘機ならびに防御砲火がはげしく、波浪にもさまたげられて敵前上陸ができないでいるため、母艦航空部隊の支援を求めている。よって第二航空戦隊がその任にあたる」

 

 第二航空戦隊は二十一日〇四〇〇にはウエーク島の西方三〇〇浬に達し、艦上爆撃機二十九機、艦上攻撃機二機、戦闘機十八機を発進させた。

蒼龍 

  九九式艦上爆撃機 十四機 二五〇㌔×十四

  指揮官 江草隆繁少佐

  第一中隊  六機

   第一小隊 一番機 操縦 江草隆繁 少佐

            偵察 石井 樹 飛曹長

        二番機 操縦 山崎武男 二飛曹

            偵察 遠藤 正 一飛曹

   第二小隊 一番機 操縦 山田 隆 一飛曹

            偵察 山下途二 大尉

        二番機 操縦 須藤市郎 二飛曹

            偵察 田崎 積 二飛曹

   第三小隊 一番機 操縦 朝倉 暢 一飛曹

            偵察 舟崎金二 一飛曹

        二番機 操縦 井後義雄 三飛曹

            偵察 石田重吉 一飛曹

  第二中隊  八機

   第一小隊 一番機 操縦 池田正偉 大尉

            偵察 寺井 栄 飛曹長

        二番機 操縦 土屋康道 一飛曹

            偵察 寺元英己 一飛曹

        三番機 操縦 藤田辰男 三飛曹

            偵察 金賀五郎 一飛曹

   第二小隊 一番機 操縦 小井出護之 大尉

            偵察 山本 博 一飛曹

        二番機 操縦 山中正三 二飛曹

            偵察 土屋嘉彦 二飛曹

   第三小隊 一番機 操縦 菅原 隆 一飛曹

            偵察 山口幸男 飛曹長

        二番機 操縦 加藤 求 一飛

            偵察 土井安松 二飛曹

        三番機 操縦 渡辺 敬 一飛

            偵察 中升 悟 二飛曹

 制空隊 零式艦上戦闘機 九機

  指揮官 菅波政治 大尉

   第一小隊 一番機   菅波政治 大尉

        二番機   萩野恭一郎 三飛曹

        三番機   長沢源造 一飛

   第二小隊 一番機   藤田怡與蔵 中尉

        二番機   原田 要 一飛曹

        三番機   岩渕良雄 一飛

   第三小隊 一番機   杉山武史 一飛曹

        二番機   久保田亘 一飛曹

        三番機   東 幸雄 一飛

飛龍

  指揮官 小林道雄大尉

  誘導隊  九七式艦上攻撃機 二機

   一番機  操縦 高橋利男 一飛曹

        偵察 近藤正次郎 中尉

        電信 村井 定 一飛曹

   二番機  操縦 笠島敏夫 一飛

        偵察 鳥羽重信 一飛曹

        電信 文宮府知 一飛

 攻撃隊 九九式艦上爆撃機 十五機 二五〇㌔×十五

  指揮官 小林道雄大尉 

   第一中隊 七機

    第一小隊 一番機 操縦 小林道雄 大尉

             偵察 小野義範 飛曹長 

         二番機 操縦 崎山 保 二飛曹

             偵察 内山 保 一飛曹

         三番機 操縦 坂井秀雄 一飛

             偵察 前田 孝 飛曹長

    第二小隊 一番機 操縦 山田喜七郎 一飛曹

             偵察 吉川啓次郎 飛曹長

         二番機 操縦 中尾信通 三飛曹        

偵察 岡村栄光 一飛曹

第三小隊 一番機 操縦 土屋孝美 三飛曹

偵察 福永義暉 一飛曹

         二番機 操縦 池田高三 三飛曹

             偵察 田中国男 一飛

  第二中隊 八機

    第一小隊 一番機 操縦 西原俊勝 飛曹長

             偵察 中川 俊 大尉

         二番機 操縦 大石幸男 一飛曹

             偵察 田島一男 一飛曹

         三番機 操縦 黒木順一 三飛曹

             偵察 村上親愛 三飛曹

    第二小隊 一番機 操縦 中川静夫 一飛曹

             偵察 中山七五三松 飛曹長

         二番機 操縦 瀬尾 鉄夫 一飛曹

             偵察 安田信恵 一飛曹

         三番機 操縦 近藤澄夫 一飛

             偵察 板津辰雄 三飛曹

    第三小隊 一番機 操縦 川畑弘保 一飛曹

             偵察 石井正郎 飛曹長

         二番機 操縦 曙 賢吾 三飛曹

             偵察 水野泰彦 一飛

 制空隊  零式艦上戦闘機 九機

  指揮官 熊野澄夫 大尉

    第一小隊 一番機    熊野澄夫 大尉

         二番機    東中龍夫 一飛曹

         三番機    新田晴雄 三飛曹

    第二小隊 一番機    重松康弘 中尉

         二番機    日野正人 一飛曹

         三番機    戸高 昇 二飛曹

    第三小隊 一番機    松山次男 一飛曹

         二番機    牧野田俊男 一飛曹

         三番機    千代島 豊 一飛


 板津二飛曹の回想から当日の模様を見てみよう。

『発艦命令が下った。熊野澄夫大尉の率いる零戦隊から、うなりをあげて甲板を滑り出した。つづいて急降下爆撃隊、水平爆撃の誘導艦攻機と発艦して、母艦上空で編隊を組んだ。

 誘導約の艦攻二機は、それぞれ蒼龍隊と飛龍隊の先頭につく。

 三百五十マイルという距離は、真珠湾攻撃で第一次攻撃隊が発進した地点よりも百二十マイル長い。これだけの遠距離になると、三座機の艦攻の誘導が必要だった。

 視界は良好だったが、断雲が多い。飛行を続けること二時間余り、はるか前方に海面を淡黄色に彩った礁脈の上に横たわる孤島が見えてきた。島の中央に一本の滑走路が見える。だいぶグラマン戦闘機がいるという情報だ。油断はならない。

「突撃準備隊形作レ」

 無電が入った。高度四千メートル。艦爆隊は単縦陣となって緩降下に移り、敵戦闘機を警戒しながら速度を増して行く。六千メートル付近の低空に厚い断雲がある。

 風上へ大きく旋回しつつ目標を探す。敵の防御砲火はない。艦砲射撃か爆撃かで、地上はずいぶん荒れている。飛行機の爆撃だとすれば、大きな爆弾を搭載できる足の長い中攻隊だろうと思った。艦上機では、ここまで飛べる距離に基地はないはずだ。

 滑走路の周辺は穴だらけで、敵機の残骸も十機ほどころがっている。二、三棟の貧弱な兵舎と、砲台らしいのが四つ見えるが、すでに爆撃を受けている様子だ。無線通信所もやられている。あとは爆破された建物ばかりで、ほかにはあまり目立つものもない。

 上空には高度差五百メートルほどで、零戦隊がピタリと護衛についていた。

 蒼龍隊の江草少佐機が、機をひねって急降下に入った。後続機もつぎつぎに急降下に入り、飛龍隊の小林道雄大尉も急降下に入った。小さな島はいまにも爆撃で粉砕しそうだ。

 零戦隊は、敵戦闘機を求めて上昇していった。

 私は爆撃終了後、地上三十メートルの低空で旋回しながらの島の様子を確認した。ずいぶん雨の少ない島だなあと思った。乾き切った地面は爆撃で荒れ、樹木らしい樹木はほとんど生えていない。太平洋の荒波の寄せる海岸に潅木がわずかに生えているだけだ。海岸に打ち寄せるうねりは相当に高い。これが上陸作戦を困難にさせていたのだろう。

 砲台と機銃陣地に銃撃を加えようと、旋回しながら所在を確かめているときだった。地の底からでも湧いて来たように、どこからともなく兵隊がぞろぞろと滑走路に集まって行く姿が見えた。塹壕から這い出したのだろう。上半身裸で、白旗が見え、みんな両手を挙げている。

 まだ上陸もはじまっていないのに、やれやれと、呆気ない思いでわれわれは編隊を組み、島の上空を大きく旋回した。島の南側には攻略部隊の軽巡一隻、駆逐艦六隻、東側に支援部隊の重巡四隻、軽巡二隻、駆逐艦三隻が待機しているのが見えていた。

 もう大丈夫だろう。軽い気持ちで帰途についた。「戦闘機などいないじゃないか」と思ったのだが、一機だけ迎撃のために飛び上がって、われわれとはスレ違いになっていたのだった。』

 (板津辰雄著「真珠湾からインド洋へ」『太平洋戦争証言シリーズ⑧戦勝の日々』潮書房)


 千歳空では十六日からウエーキ島爆撃を再開し、十六日には渡辺一夫大尉率いる三十二機が出撃。十九日にも同大尉が二十七機を率いて爆撃した。この時はグラマン一機の攻撃を受けて、第一中隊の三番機が被弾、一人が機上戦死、片翼飛行となったが、無事帰還。対空砲火などにより十二機が被弾していた。

 そして、第二航空戦隊による爆撃後、千歳空はウエーキ島を松田少佐率いる三十三機をもって爆撃した。

 ただし、部隊は襲撃を受けなかったものの、空中に敵戦闘機一機を認めていたため、まだ存在する敵機ありと報告しており、この結果を受けて、二航戦への再攻撃への打診があり、二十二日、二航戦は攻撃隊を発進させた。

 蒼龍

  九七式艦上攻撃機 十六機 二五〇㌔×三二 

  指揮官 阿部平次郎 大尉   

   第一中隊  八機 

    第一小隊 一番機 操縦 笠原治助 飛曹長

             偵察 阿部平次郎 大尉

             電信 小野 齢 一飛曹

         二番機 操縦 佐藤治尾 飛曹長

             偵察 金井 昇 一飛曹

             電信 花田芳一 二飛曹

         三番機 操縦 栗田照秋 一飛

             偵察 大谷末吉 三飛曹

             電信 小紙彰正 一飛

    第二小隊 一番機 操縦 中島 巽 大尉

             偵察 中村多門 飛曹長

             電信 西田孝雄 一飛

         二番機 操縦 藤原嘉六 一飛

             偵察 石井利一 一飛曹

             電信 渡辺勇三 二飛曹

         三番機 操縦 小松崎照史 一飛

             偵察 佐々木隆寿 三飛曹

             電信 島田清宇 三飛曹

    第三小隊 一番機 操縦 佐藤寿雄 一飛曹

             偵察 大迫加一 飛曹長

             電信 荒井辰男 三飛曹

         二番機 操縦 二瓶 務 二飛曹

             偵察 宗形龍恵 二飛曹

             電信 小野安衛 一飛

   第二中隊  八機

    第一小隊 一番機 操縦 長井 彊 大尉

             偵察 谷口惣一郎 飛曹長

             電信 太田五郎 一飛曹

         二番機 操縦 大多和達也 一飛曹

             偵察 藤波貫二 一飛曹

             電信 永井福太郎 一飛

         三番機 操縦 茅原義博 一飛

             偵察 安藤百平 三飛曹

             電信 江塚 寿 二飛曹

    第二小隊 一番機 操縦 新井 潔 一飛曹

             偵察 山本貞雄 中尉

             電信 鈴木口郎 三飛曹

         二番機 操縦 沼尻 三二 一飛

             偵察 吉岡正光 二飛曹

             電信 若宮秀夫 二飛曹

         三番機 操縦 田辺正直 二飛曹

             偵察 田村重年 二飛曹

             電信 新井嘉年男 二飛曹

    第三小隊 一番機 操縦 野崎實男 三飛曹

             偵察 八代七郎 飛曹長

             電信 若林澄男 三飛曹

         二番機 操縦 鶴見 茂 二飛曹

             偵察 紺野喜悦 二飛曹

             電信 浮ケ谷 弘 一飛

  制空隊 零式艦上戦闘機 三機

        一番機 藤田怡與蔵 中尉

        二番機 高橋宗三郎 一飛曹

        三番機 岡元高志 二飛曹

 飛龍

  九七式艦上攻撃機 十七機 二五〇㌔×一七

  指揮官 楠見 正 少佐

   第一中隊 八機  

    第一小隊 一番機 操縦 楠見 正 少佐

             偵察 近藤正次郎 中尉

             電信 福田政雄 一飛曹

         二番機 操縦 石井善吉 一飛曹

             偵察 小林正松 一飛曹

             電信 仲野開市 二飛曹

         三番機 操縦 浦田 直 一飛

             偵察 佐藤繁治 二飛曹

             電信 久原 滋 一飛

    第二小隊 一番機 操縦 角野博治 大尉

             偵察 福田政司 飛曹長

             電信 森田 寛 二飛曹

         二番機 操縦 杉本八郎 一飛曹

             偵察 丸山泰輔 二飛曹

             電信 金沢秀利 二飛曹

         三番機 操縦 宮内政治 二飛曹

             偵察 中島政時 一飛曹

             電信 実田陸男 一飛

    第三小隊 一番機 操縦 阪本憲司 一飛曹

             偵察 城 武夫 一飛曹

             電信 村井 定 一飛曹

         二番機 操縦 中尾春木 一飛

             偵察 後藤時也 二飛曹

             電信 二宮一憲 二飛曹

   第二中隊 九機

    第一小隊 一番機 操縦 菊地六郎 大尉

             偵察 湯本智美 飛曹長

             電信 松井 信平 一飛曹

         二番機 操縦 住友清真 一飛曹

             偵察 梅沢幸男 二飛曹

             電信 田村 満 二飛曹

         三番機 操縦 柿本拓郎 三飛曹

             偵察 工藤博三 二飛曹

             電信 谷口 一也 一飛 

    第二小隊 一番機 操縦 上杉丈助 三飛曹

             偵察 橋本敏男 中尉

             電信 小山富男 一飛

         二番機 操縦 高橋 仲夫 一飛曹

             偵察 衛藤親恩 一飛曹

             電信 笠井 清 二飛曹

         三番機 操縦 渡辺重則 二飛曹

             偵察 斉藤清酉 二飛曹

             電信 宮川次宗 二飛曹

    第三小隊 一番機 操縦 野中 覚 一飛曹

             偵察 龍 六郎 飛曹長

             電信 楢崎広典 一飛曹

         二番機 操縦 鈴木 武 一飛

             偵察 山田貞次郎 二飛曹

             電信 鳥原 力 一飛

         三番機 操縦 渡辺 恵 二飛曹

             偵察 特田竹雄 三飛曹

             電信 清水 功 三飛曹

   制空隊 零式艦上戦闘機 三機

         一番機 岡島清熊 大尉

         二番機 村中一夫 一飛曹

         三番機 田原 力 三飛曹


 再び板津二飛曹の回想である。


『二十一日の攻撃で敵戦闘機の反撃がなかったため、二十二日は攻撃をひかえていたところ、朝八時過ぎに搭乗員整列がかかった。

 二十四航戦から中攻隊の攻撃時の敵反撃の詳細な様子が入ったらしく、「その後も敵戦闘機の抵抗があった」ということのようだった。通常の攻撃よりかなり時間的に遅い。にわかの攻撃隊発進である。

 しかし、この日の攻撃は、グラマンがまだいるからというより、攻略部隊の上陸作戦が二十三日なので、それまで陸上の砲火を徹底的に叩いておこう、というものであった。事実、地上砲火はまだかなり激しいものがあった。

 攻撃隊の意図は、水平爆撃隊を中心にしたその編成によく現れている。

 総指揮官「飛龍」楠美正少佐

 蒼龍隊 指揮官 阿部平次郎大尉

   艦攻 十六機、零戦三機

 飛龍隊 指揮官 楠美正少佐

   艦攻 十七機、零戦三機

            計 三十九機

 攻撃隊が帰還後、二機のグラマンを撃墜したと聞いて、アメリカ空軍随一の優秀な戦闘機もわが零戦の敵ではなかったか、と思ったが、蒼龍艦攻隊が手痛い損害を受けていた。

 艦攻隊が高度四千メートルを保ち、その上空を零戦隊が援護していたが、島に近づいて零戦隊は敵機を探すために艦攻隊の前方に出、蒼龍零戦隊はグラマンなしと見て地上銃撃に入って行った。

 艦攻隊が爆撃針路に入ったときだった。上空の雲の陰からグラマン機が、蒼龍艦攻隊の真っ只中に逆落としに突っ込んできた。二番機ともう一機が、たちまち火を噴いて急降下して行った。

 グラマン二機は、上空六千メートル付近の断雲に隠れてスキをうかがっていたのだ。飛龍零戦隊の岡嶋清熊大尉が「しまった」と反転し、二、三番機が単縦陣のようになってそれに続いた。

 速力ではF4Fは零戦にかなわなかった。追いついた岡嶋大尉機が、ジグザグで逃れようとするF4Fの背中から一撃を浴びせて、艦攻隊の援護に舞い戻り、二番機もそれにならった。

 三番機の田原功三飛曹が、先の二撃でグラマンが島に突っ込んでいくのを確認したとき、田原機は別のグラマンから襲われた。グラマンは雲中に逃れて一時見失ったが、田原機はなおも追い求めて、雲の下を飛んでいるグラマンを発見し撃墜した。

 真珠湾でも損害なしだった蒼龍艦攻隊の最初の被撃墜だった。二番機の搭乗していた金井一飛曹は爆撃照準の名手として知られていた人で、

「あの人がやられたのか」

と搭乗員たちのショックは大きかった。』

 

 蒼龍隊の第一中隊第一小隊の三機がグラマンの餌食となり、二番機と三番機が被弾自爆し、指揮官の阿部機がかろうじて帰還して海上に不時着し、搭乗員は全員救助された。特に二番機の金井一飛曹は爆撃の名手として嚮導役であり、隊でも一、二を争う程であったというから残念でならない。


 もう一つ残念であったのは、潜水艦を事故により一隻失ってしまったことだ。第二十七潜水隊のロ六十六潜水艦(艦長黒川英幸少佐)を失った。潜水隊の任務が第二十七潜水隊から第二十六潜水隊に代わったが、ロ六十六潜は任務交代の無線が通じなかったのか、そのままウエーキ島周辺の哨戒に当たっていた。ロ六十二潜水艦(艦長瀧澤是介少佐)は、もう哨戒区域に味方の潜水艦はいないものと判断しており、悪天候の中前方に味方潜水艦を発見して回避しようとしたが間に合わず、ロ六十六潜と衝突し、同艦は沈没してしまい、艦橋で当直哨戒にあっていた乗組員三人を除いて全員死亡してしまった出来事があった。ロ六十六潜は第二十七潜水隊の司令潜水艦であったから、同乗していた司令の深谷大佐も死亡してしまう不運に見舞われたのである。

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