魅力的作品。もっと読まれるべき!

勝手な妄想かもしれませんが、作者様と私は考えかたや嗜好のようなものが、どこか似ているように感じられました。好みの作品が高評価になるのは当然といえば当然です。しかし、そういった点を差し引いて考えても、この作品があまり読まれていないのは非常に残念ですし、何やら不当な扱いのように思われてなりません。

面白ければいいという作品も多くあります。それを否定するわけではありませんが、私は書き手が何かを訴えようとしている『ブラスα』のあるものに魅力を感じます。この作品にはそれがあります。23話・37話などは、作者様の考えかたが伝わってきて好きなエピソードでした。

登場人物は少ないとはいえません。二つの外観を持っていたり、二つの名を持っていたりする人物も出てきます。それでも読み手が混乱しないのは、きちんとキャラクター設定がなされているからでしょう。しかも個性的なキャラクターがたくさんいます。脇役を主役に代えてスピンオフ的なものが書けるくらいに、脇をかためるキャラクターに魅力があります。

現在までレビューで評価した方は、全員が星3個をつけています。これは読みさえすれば魅力が解るということだと思っています。