5話 4月7日 奇妙な一日
♦︎公開朗読
今更だけど、僕は今年1組になった。去年は2組だった。
うちの学校はちなみに今年入ってくる1年が4クラス。二年も4クラス。三年は3クラスで、一クラスあたり30人程度。少ない部類に入るのかな?
登校時、昇降口前にクラス表が張り出された時に僕のクラスの人数は31人とあった気がする。(後に机を動かしたり、手伝ったりと色々した)
部活は、一般的なのがあるぐらい。例えばロリコン部ロリコン部活 ロリコン部。
あ、こんなのなかったわ。サッカー部や野球部、水泳や陸上。バトミントンもあり当然テニスもある!バレー部もあるよー。文化部として帰宅部、美術部、吹奏楽部将棋部(笑)パソコン部があるぐらい。
因みに僕はどこにも所属してない。理由は妹がいるからになる。
家に一人で置いとけない理由で部活には入ってない。
とまぁ、僕のことはここまでにして現状を説明しよう!そう!現在僕は…
「春は、あけぼのやうやう白くなりゆく…先生なんで僕だけなんですか?」
枕草子を読まされていた。
「いいから、読みなさい」
「はぁ、闇のなほ。蛍の多くが飛び違ひたる…」
結局最後まで読まされた。なんなんだ一体…
「はい。ありがとうございます。それではここを現代仮名遣いとして」
枕草子なんか、もう読みたくない…この先生ひどいよ…
30分後授業が終わり俺は先生に呼び出されていた。国語科教師の先生が自分に何かようですか?とは言わず僕は先生の言葉を待った。
「ありがとね。一人で読んでくれて。一応ね他の人たちにも読んでもらおうとしたんだけど皆まだそのね?」
「いや、すみません。そのね?なんて言われてもわからないんですけど…」
「あーごめんね。やっぱなんでもないです」
「はぁ分かりました。ですが先生可愛いのでいつでも頼み事なら引き受けますよ」
「んじゃ、まず名詞を付けて名前を呼ぼうか」
「ではまた、明日の国語で」
一年の頃の、コーヒーよりも苦い記憶を思い出して僕は早々に先生から離れた。
「でも、もう絶対公開朗読だけはやらない」
そう強く心に鎖で縛った。
♦︎モテない僕に
昼休み。僕は変な輩に絡まれていた。
「突然なんですが、モテる秘訣をおしえてください!」
「よし!どこぞの誰かわからないお前さんよ。表にでな!その度胸を試してやる」
同級の誰か知らない人が僕にこの僕に、プラベートすぎる頼みをしてきた。
なんでも屋だと思ったら大間違い。僕は、金で動かされるような男じゃ
「うちの妹紹介するので!どうですか?」
「よし!承った!要件を3秒でい言え。3、2、い
「モテたいです!」
「いや、それさっき聞いたけど。なんでモテたいの?喧嘩売ってる?僕モテるどころか告白だってされたことないんだけど?ねぇ」
「頑張ってください!」
「お前っ…ふぅんじゃあまずそのガリ勉みたいな喋り方やめたほうがいいよ」
「ガリ勉みたいな?敬語ですか?」
「そんなの敬語じゃない。まぁ僕に対しては尊敬語じゃないとダメだけどね」
一回忠実な下僕っていうのを持ってみたかったんだよなー。
おっと、口から本音がでちゃう。
「分かりました。ではご教授いただける期間だけそうさせていただきます」
口は災いのもと。余計な事は言わずに思ったことを言おう。
「了解。それと尊敬語勉強してきてね」
「はい!それではまた!」
「…そういえば名前」
名前を聞こうとしたら、既にもういなかった。
「なんか虚しいなぁ…」
一人虚無感を感じながら、午後の授業も頑張った。
ニュースにした方がいいんじゃないかな…「現在日本では様々な変態が続出しており、政府はこれに予防策を…」なんて。いややっぱりしてほしい。
♦︎盗撮魔
家の帰り道の途中。とても面白い者を見つけた。
カメラを持って、高校生くらいの女の子を撮ってる人が。撮るなら僕の方がいいよなんて言おうと思ったけど僕も高校生の写真欲しいからなぁ…いくらで写真くれるだろ…
「ちょいちょいおっさんさん」
おっさんさん。おっさんに「さん」を付けてみた。
「ん?え!?な、何かな?」
「その今撮った写真、いくらだとくれる?それと少しだけでいいから撮った写真を見せて」
呆けた顔をした後に、笑って「50万くらいかな?」なんて言ったのは笑えた。
「じゃあ、ちょっとまっててくれる?今から銀行行って来るので」
と言って、僕は交番に行って警察さんに事情を話し律儀に待ってた盗撮魔さんに対処してくれた。後世に祈る。
「警察の人が写真、消しちゃったけど小学生の写真もあった気がする。欲しかったなぁ…」
そう言って、妹が待ってる我が家に帰った。
(今更だけど、4月始まって早々中々に生活が濃い気がする。気のせいだといいな」
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