一言で言うならば、厨二病。このサイトに集う人ならば少なからず共感を覚えるのではなかろうか?だか、しかし。この心地よい狂気はそれだけだろうか?確かに、この言葉どもは狂気に満ちている。しかして、みずみずしく躍動的で、それはあたかもそれが真であるかの様に真っ直ぐで。あゝ、これはまずい。病み付きになる。
心臓を直接掴みとったような、それか、テレビで見た出産のシーンのようだった。それほど血の匂いと暴力性を秘めた詩は一見好き勝手に吐き出されたかのように思えるが、いやそれが良さだと思うが、時折、科学者のような完璧さで編み上げられた詩の巨影が見えた、ような気がする。わからない。この詩はその大きななにかの存在を探ろうとしている探索なのかもしれない。
イェイツから神秘性を濾過して狂気と虚無を大匙三杯入れた詩集です。(褒め言葉)