ルミナス=ブルー宣伝レビュー

宮蛍

「ルミナス=ブルー」を読んでほしい

1、初めに

・これは「ルミナス=ブルー」という作品を宣伝するためのレビューであり、主に未読者の方に向けた内容となっています。読んだことない、名前だけは知っているという人たちに「ルミナス=ブルー」の魅力をネタバレのない範囲で伝えられたなと思います。


2、「ルミナス=ブルー」とは

・『ルミナス=ブルー』は、岩見樹代子様による百合系作品です。先月の3月18日に単行本第一巻(1話~5話まで収録)が発売され、現時点では二巻の発売時期は未定です。つまり今から読み始めても全然遅くなんかないです。


3、あらすじ(単行本裏表紙のものを引用)

・写真が大好きな高校生・光は、”好きなもの”を撮ると周りが見えなくなることが悩みの女の子。そんな光は転校先で、ギャル風の天音と、読モをやっている寧々という絵になる二人組と出会う。写真コンテストで受賞を目指す光は、「二人の写真を撮りたい」と言い、彼女たちの関係性を知らずに触れていくが――。


4、登場人物(一巻時点での主要登場人物は4人です)

・垂水 光(高2)

写真が好きな女子高生。写真部復活のために入賞するべく天音と寧々に被写体を頼む。普段は無邪気で天真爛漫だが、かつてのとある事件をきっかけに心に傷を……

・秋本 天音(高2)

ギャル風の女子高生。性格は明るく、転校初日の光に自分から話しかけにいくほど気さくな人柄。寧々とは中学からの付き合い。また葉山とは幼馴染でありよく相談する仲である。彼女もまた中学時代に深い心の傷を……

・青野 寧々(高2)

読モをやっている女子高生。キレイ系のクールな美女だが、光のことを気に掛ける場面も多くみられる。天音とは中学からの付き合い。彼女もまたコンプレックスを抱えている。

・葉山 うちほ(高3)

写真部の先輩。受賞歴もある腕の持ち主だが、現在はスランプのため写真をあまり撮っていないらしい。同好会となってしまった写真部の部室に足を運んだ光と共に、部の復活のために受賞を目指す。天音とは幼馴染。おっとり系だが、裏の顔を持っている風の描写が多々見られる。天音と寧々の過去に深いかかわりを持っていそう。


5、「ルミナス=ブルー」のここが好き!!

・本質は「百合」じゃない

「ルミナス=ブルー」はいわゆる百合作品、女の子同士の恋愛を描いた作品ですが、魅力の本質はそこではないと思います。あくまでも瑞々しい少女たちの抱える悩みに共感し、そして彼女たちの選択を見届ける作品であり、恋愛要素はそれを強調するための一要素に過ぎないと思っています。また百合ものの中では比較的ライト?だと思うので、百合が苦手な方でも問題なく楽しめると思います

・カメラを生かした鮮やかで大胆な見開きページ

これは「ルミナス=ブルー」最大の特徴とも言えます。「写真」がキーアイテムとして登場するこの作品は、台詞のないコマや、実際にカメラで撮ったような構図のコマが非常に多いです。そしてそのコマの書き込み具合がすごい。これは実際に読んで確かめてほしいところです。

・感情移入してしまう魅力的なキャラクター

登場人物の欄ではネタバレ防止のためにあまり深くは書けませんでしたが、本当に作品を読むとどのキャラクターも愛おしい。今後も彼女たちの物語を読んでいきたいと思わせてくれる、そんなキャラクターがこの作品には詰まっています。

・これから明かされていくであろう過去

一巻はイントロダクション、つまり導入部であり、今後物語を進めていく上での基本的な人間関係や彼女たちの抱える悩みの一端の説明が主となっています。その時点ですでに美麗な絵や可愛らしい登場人物たちに引き込まれるので、本格的に物語が動き出す二巻以降は面白いこと間違いなしだと思います。


6、終わりに

・長々としたレビューにお付き合いいただき誠にありがとうございます。このレビューを読んだ人が一人でも書店やネット通販で購入していただければ嬉しい限りです。Twitterの方で少し有名になっていますが、実はこの作品、今のままの売り上げだと打ち切りになってしまう危険があるそうなんです。同情票を買おうというつもりではありません。料金以上の感動に触れられると僕は信じています。なので購入を検討している方は一度手に取ってください。本当に面白い作品の存続のために力を貸していただけたらと思います。

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