やんちゃ坊主③
有川朝矢は“独り”になっていた。けれど、時間の経過とともに同じ使命を受けることとなった仲間たち増えていき、“独り”ではなくなっていった。
そのなかに愛美や桜花もいた、
なによりも“独り”になってから一ヶ月後ぐらいにやってきた転校生の高柳成都は確かに朝矢を“独り”から引きずりだしてくれる存在だった。
それから、彼らはいくつもの“使命”を真っ当していくことになる。
“使命”は果てしない。
なにせ、この世にはあらゆるモノが存在しているからだ。光あるところに闇がある。太陽の光が照らし出せば、必ず影ができる。朝が来れば夜がくる。
ひとならざるものが悪さをすれば、それを罰するものもいる。
そういうことだ。
朝矢たちはそれぞれの事情により、ひとならざるものを罰する者。ようするに“祓い屋”の世界に足を踏み入れることになった。
それはやがて彼らにとっての悲劇を生むことになる。
その日から朝矢はずっと鎖につながれているような状態になったのだ。
救いたい。
守りたい。
そばにいたい。
最初は嫌っていたはずの愛美のなかでいつのまにか朝矢に対して深い愛情が生まれいた。
恋い焦がれ
ただそばにいて、一緒に戦うこと。
それがすべてになっていた。
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