第74話 四郎勝頼がやって来て候

『武田 四郎 勝頼』が清洲にやって来た!


 彼は雪が溶けると直ぐに甲斐から美濃までやって来たようで、父親の晴信に挨拶をした後に真っ直ぐ尾張清洲城にやって来たのだ。


 お供をするのは『山縣 三郎兵衛 昌景』だ。


 その他二百騎が付いている。


 山縣昌景って確かこの頃はまだ『』じゃなかったっけ?


 兄、叔父?の飯富虎昌が『義信謀反事件?』に連座して死んでから、名門山縣家の名前を継いだんだよね。


 でも、こっちではもう山縣姓を名乗っているのか?


 そして赤備えも継いで武田最強集団って言われていたと思うけど……


 こいつら全員がそうなのか?


 鎧は着ていないがそれでも威圧感が半端ない。


 こいつらと戦なんてしたくないなぁ~~


 戦う前から負ける気がする。


 取り次ぎは俺じゃなくて勝三郎がやっている。


 勝三郎も今回はお留守番なんだよ。


 こいつも俺と一緒で結構嫉妬されていたりするからね。


 だから、暇してるなら巻き込んでしまえと連れてきたのだ。


「池田 勝三郎 恒興です。隣が木下 藤吉です。遠路より来られて御疲れでしょう。しばし休まれてから案内致しまする」


 勝三郎が俺を紹介して一緒に頭を下げる。


「これは痛み入る。しかし休みは無用。直ぐに案内を頼もう」


 どうやらせっかちな御仁のようだ昌景殿は。


 でだ、武田家の護衛含めて十名を連れて城内を案内しているのだが……


 武田家の先頭を歩いているのが山縣昌景。


 この人史実と一緒ですげえ背が低い。


 本当に低かったんだな!


 そして、この人。女性なんだよ!


 袴姿の男装姿だけど髪を結ってポニーテールにしてるんだ。


 その髪が地面すれすれで着くか着かないかなんだ。


 それに背が低いので幼女がコスプレしてるように見えて笑いそうになるんだよ。


 だってこれ、可笑しいよな?


 俺だけが可笑しいのかと思っていたが、周りの武田家の人達も笑いを堪えていたりする。


 時折、『ぷふ』とか『くくく』て声が聞こえる。


 そして、その忍び笑いをしているのは俺達だけじゃない。


 四郎勝頼も笑っていた。


『武田 四郎 勝頼』


 史実では武田家を滅亡させた人である。


 戦は強いが政略に疎いと言われていた。


 実際は戦も政略もそつなくこなす良将、いや名将と言っても良いだろう。


 父親の信玄とずっと比べられてるから評価低いけど、そんな事はない。


 だって信玄より領土を広くしたんだよ!


 しかも、『長篠の戦い』で敗れてからもっと領土を広くしたんだ。


 勝頼は信玄と比べても劣っているとは思わない。


 そして、その四郎君はどうかと言うと、これまた美少年なんだよね。


 こう中性的な感じのする男の子だ。


 背は昌景よりも高い。


 顔は少し小さいかな?


 まつ毛が長くて目が大きい。


 鼻は高すぎず低すぎず、唇は小さくうっすらと赤い。


 女の子と言われても納得してしまう美しさだ。


 いや、これは失礼だよな?



 一通り案内してから広間に通してから四郎君は信光様と会われた。


 本当なら陣代の市姫様が応対するんだけど、居ない者は居ないからしょうがない。


 信光様が市姫様の代役だ。


 それに信光様は奇妙丸様の後見人だしね。


 そして、その様子を見ていた平手のじい様がボソッと『逃げずともよいのに』と言っていたが聞かなかった事にしよう。


 しかし、これって結構失礼なんじゃないのかと思うけど四郎君は笑っていた。


『今は乱世にて戦は待ってはくれませんからね』と大人の対応をしていた。


 御付きの昌景さんも何も言わないので他の武田家の連中も黙っている。


 さすがに上が笑ってやり過ごしているのだ。


 下が騒げばみっともないものな。


 その辺は流石武田家だなと思った。




 一通り挨拶が終わった後に四郎君達が寝泊まりする屋敷に案内した。


 四郎君が寝泊まりする為だけの屋敷だ。


 この為にわざわざ作ったのだ。


 屋敷を案内した後に後日、姫様達と面談する事を約して今日の俺の役目は終わりだ。


 いやー中々緊張したよ。


「では、明日またお会いしましょう。これにて失礼致します」


 俺は挨拶をしてそそくさと帰ろうとした。


「お待ちあれ。少し話などされませぬか?」


 呼び止めたのは昌景さんだった。


 う~ん、俺はロリコンじゃないからな。


「貴女じゃときめきませんよ」


 あ、やば! うっかり声に出していた。


「ときめく? な、何を言っているのだ! 貴様は!」


 昌景さん怒ってるんですけど、見た目可愛いから怖くない。


 顔を真っ赤にして両手をブンブンさせている姿は、子供が癇癪を起こしているようにも見える。


「すみません、失礼しました。この通りです」


 俺は深々と頭を下げて謝った。


「ふ、ふん。まあ許してやろう。では中で話そうではないか」


 そう言うと昌景さんは中に入っていった。


「さすがは木下殿は剛胆ですな。山縣様にあのような軽口を叩くとは?」


「え、いやーそんなつもりはなかったんですけどね?」


 武田家の連中の俺を見る目が変わった瞬間だった。



 部屋には俺と昌景さんの二人きりだ。


 改めて昌景さんを見る。


 この人見た目も幼いんだよな。


 いわゆる童顔と言うやつだ。


 朝日と同じくらいに見える。


 でも、こうして相対すると見た目とは違うのがはっきり分かる。


 そして、昌景さんは腕を組んで仁王立ちしてこう言った。


「で、どういう事か説明して貰いましょうか?」


 すっげえー威圧感だ!


 声もドスが聞いている。


 しかし、見た目がそれを相殺している。


 なんともアンバランスな人だな?


 これでもうちょっと背が有れば違うんだろうけどね。


 昌景さんは市姫様が居ない事にご立腹だった。


 それはまあ分かるんだけどさ。


 それを下っぱの俺に言われても困るんだよね。


 俺は頭を下げつつこのクレームに丁寧に対処した。



 ふ、舐めてもらっては困る。


 俺は取引先のクレーム対応もバッチリこなしてきた。


 こんな事くらい何ともないのだ!


 それに見た目幼女のクレームなんて屁でもないぜ!



 そして、散々頭を下げたのだった。


 この構図、外から見たら子供の女の子が大人の男を叱っているように見えるだろうな?


 多分見てたら笑われてると思う。


 そうだよな四郎君?


「それくらいで勘弁したらどうだい。昌景」


 隣で聞いていたのだろう。


 四郎君がやって来て声をかけた。


 もう少し声は抑えた方が良いよ。


「四郎様。しかし!」


「居ない者は居ないんだ。それなら帰ってくるまで待つしかないよ」


 笑顔で返す四郎君は絵になる子だ。


「ま、そうですね」


 ポンっと手を叩く昌景さん。


 え、市姫様が帰ってくるまでここに居るの?


「え、えっとそれは……」


「何か不都合でも?」


 昌景さんが俺の目の前にやって来て顔を近づける。


 怒ってる顔をしているけど怖くない。


 ここは当たり障りのない言葉でかわすのが一番だ。


「どれくらい長くなるか分かりませんよ? それほど長くは逗留出来ませんでしょう?」


「心配は要らない。父上からは嫁を見つけるまでは帰ってくるなと言われている」


 な、なんですと?


「山縣様はその……」


「当然、私も四郎様と一緒だ!」


 両手を組んで胸を張る昌景さん。


 あ、今気づいた。


 この人結構持ってる。


 しかし困ったな?


 市姫様には戦が終わるまでに帰ってもらうようにと言われていたんだ。


 それを初っぱなから残ると言われてしまった。



 どうしよう、市姫様?




「凄い! 凄い! 凄い! 見てみろ昌景」


「本当ですね! 四郎様。こんなに開けた土地は見たことないです!」


「あははは。尾張は凄いなー!」


「この土地欲しいですよ。四郎様」


「うん! 俺も欲しい!」


 なんて物騒な会話してんだ、この主従は?



 四郎君が来てから一月が経った。


 当初の予定通り織田家の姫様達との面談はすでに終わっている。


 しかし、四郎君は即決を避けて市姫様が戻るまではここ尾張に残るとの仰せだ。


 とっと帰ってくれないかなぁ~。ほんと。


 そして、四郎君達武田家の面々はこうして尾張領内を見て回っているのだ。


 俺はそのお供と言う事だ。


 右筆の仕事と供回りの仕事、どっちが良いかと言われると……


「藤吉! あれはなんだ?」


「藤吉殿。こっち、こっち、早く早く!」


 こうして振り回される供回りよりは机仕事が良いです。


 しかし、この二人。


 はしゃぎ過ぎじゃないの?


 俺の体力が持たないよ。


 そして、その二人を暖かい目で見ている武田家の人達。


 最初の十日ほどは大人しかったんだよね。


 屋敷と城を行き来するくらいで、それもお犬様達に会うくらいの用事しかない。


 日に日に元気がないように見えたので『気晴らしに領内を見て廻りますか?』と言ってみたのだ。


 そしたらこれだよ。


 屋敷に籠っているよりは元気になったのだけれども…… もう十日以上、四郎君は城に行っていない。


 もっぱら馬に乗って清洲から名古屋、古渡から熱田、そした津島を行き来している。


 熱田や津島では泊まり掛けになってしまい、俺は平手のじい様から散々説教を食らってしまった。


 それでも四郎君達はこうして外に出ている。


 賓客を遇するのは当たり前だし、何せあの武田家の人間なのだ。


 何か有れば即同盟解消の上に宣戦布告も無しに領内侵攻を始められてしまうかもしれない。


 俺はこの数日、上に責められ、四郎君達に振り回されて胃が痛い。


 誰か代わってくれ!


 それに家に帰れないのも痛い。


 俺は今、武田屋敷で寝泊まりしている。


 何でか俺はこの二人に気に入られてしまったようなのだ。


 その為に武田家の人達に引き留められる事になってしまい夕げを供にしていたら、折角なので泊まっていけとなってずるずると引き込まれてしまった。


 そのせいで小六達と連絡を取る時間もないのだ。


 そして今では俺、武田家の家臣みたいな扱いを受けてるんだよね?


 でも武田家の人達がこれまた優しいんだよ!


 見た目がごつい人達だから誤解されやすいけど、根はいい人達なんだよね。


 結構気配りの出来る人達でさ。


 でも、体力馬鹿な人達でもある。


 俺もこっちの世界に来てから三年が経ったが、三年前のあの頃よりも体力が上がっているのだが、武田家の連中に比べたらまだまだだよ。


 きっと甲斐の国の過酷な環境で生きていくために自然とそうなったのかもしれない。


 俺はいつも間にかこの人達が好きになっていた。


 いつかは敵に成ってしまうかもしれない人達だけれども、それとこれとは別なんだよ。


 知り合ってしまった以上は、なるべく敵にならないようにしないとな。


 もしくは味方に引き込むのも良いかもしれない。


 四郎君と昌景さんを織田家に引き込むのは有りなんだよ!


 仲良く成った武田家の人達に二人の事を聞いてみたんだ。


 そしたら……


『四郎様は諏訪家を継がねばならない大事な方なのだが、その、あれだ。まあ、あまり四郎様を良く思ってない方も居るのだ』


『山縣様はあの成りだろ? 家中じゃ結構言われる事も有るんだよ。でも、飯富様の実の娘で可愛がっておられるがな。それでも影で言われるのだ。飯富様が太郎様の守役に成ってからは、酷い言われようでな。そりゃ可哀想なほどさ』


『俺達は飯富様から山縣様を傷つけるなと言われてんだよ。それを笑って返した馬鹿が居てな。そいつその場で飯富様に首を斬られたんだ。あの赤鬼様を敵にしちゃ生きてられないよ。だから俺らは山縣様に尽くしてんだよ。まあ、飯富様に言われたからそうしてる訳でもないけどな』


 しかし、結構ぺらぺらと話してくれたな。


 これって結構重要な話なんじゃないの?


 四郎君は史実通りだな。


 側室の諏訪家の生まれで庶子。


 武田家の嫡男さんが健在の今は、それほど重要視されてないみたいだ。


 武田家家臣からは諏訪家の人間だと思われてるからな。


 そして、昌景さんは何と飯富虎昌の娘なんだよ!


 しかも未亡人!


 何でも山縣家に嫁いだら、すぐに旦那が戦で亡くなってしまい、家名と名前を受け継いで山縣家の当主になったそうだ。


 この世界では女性が男性に代わって家の主になるのは珍しくないのだ。


 昌景さんはその一人だと言う事だ。


 因みに『飯富 源四郎 昌景』と言う人は存在しなかった。


 四郎君達に付いてきた人達に聞いてみたのだが、飯富昌景は居ないと言う。


 飯富虎昌に弟は居たが既に戦死、または病死して虎昌の親族は姉妹しかいないのだそうだ。


 どうなってるんだこの戦国日本は?


 ま、まぁ俺がここに存在してるから今さらだよな?


 話を戻すが、昌景さんは女性でしかもちっちゃいから周りから色々言われてるみたいだ。


 可哀想に。


 でも、ここに居る人達は昌景さんの親衛隊みたいで昌景さんも信頼している。


 それと父の飯富虎昌には気を付けないとな。


 話を聞く限り極度の溺愛ぶりと見た。


 うむ、上手くこの人達を味方に出来ないだろうか?


 早く帰って欲しいと思ったが、これは時間を掛けてこっちに引き込むのが得策かもしれない。


 それなら今の状態は願ったり叶ったりじゃないか!


 しかし、問題も有るんだよね?


 四郎君の嫁取り問題が上手く行っていない。


 お犬様を筆頭に綺麗所が多い織田家の姫様達、それに佐久間家や平手家の娘達とも引き合わせている。


 織田家の姫様達を気に入らなくても、家臣達の娘さん達で気に入る人が居るかもしれないから保険として引き合わせてみたんだけどね?


 どうもこれと言う人が居ないみたいなんだ。


 それとなく四郎君に聞いてみたんだよね。


 そしたら……


「どの姫君も美しい人達ばかりで緊張してしまって、上手く話せないんですよ。どうしたら上手く話せるかな? 藤吉」


 こう言っているのだけれど、嘘だよね。


 姫様達の質問に『ああ』とか『うん、そうだね』と当たり障りのないセリフを返していたから分かる。


 四郎君は全然嫁取りに積極的じゃないんだよ。


 それよりも選ばれる人達の方がヒートアップしてるんだ!


 面談を終えた姫様達に話を聞いたら、それはもう興奮してしまってそれは大変なんだよ。


『絶対私に振り向かせて見せるからね!』


『ああ、あの憂いたお顔。堪らない』


『もう抱き締めて離したくない!』


 若干危ない発言も有るが、姫様達にとって四郎君はストライクもストライク、どストライクのようだ。


 四郎君を見る目付きがヤバかった。


 そして、それを知っているのか四郎君は城に寄り付かないのだ。


 それがさらに姫様達を燃え上がらせている。


 誰かが煽っているような気がするんだよね。


 気のせいだと思いたいけど。


 こうなってくるともしかしたら四郎君の嫁取りの本命は『市姫様』なんじゃないのかと思ってしまう。


 しかし市姫様は自分が選ばれたら即同盟解消して武田と戦争だと言っていた。


 それは不味いよ。


 俺は武田家の人達と生活するようになって思ったけど、武田家と争うのは避けた方がいい。


 まず体力が違う。


 武田家の人達の体力は馬鹿に出来ない。


 それに力も違う。


 米俵二俵を軽々と持ち運ぶ姿は驚いた。


 そして、その米俵を持っているが昌景さんだと言う事に二度ビックリだよ!


 あの小さい体のどこにそんな力が有るのか不思議だ!


 昌景さんだけじゃなくて四郎君もああ見えて力持ちなんだよ。


 武田家は何を食べたらあんなに力が出るんだろうね?


 それに良く統率されている。


 動きに無駄がないのだ。


 上の命令を良く聞き、しかも前もって動けるようにしている。


 本当に気配りが出来ている。


 俺も欲しいなこんな部下。


 こうして見ると武田家の人達は良く団結している。


 こういう軍は強い。


 やはり戦いは避けたい。


 しかし市姫様が選ばれたら……


 まあ、その時はその時だよな。


 今心配してもしょうがないよな?



 そして俺がいつもように当たり前に四郎君達と武田屋敷に戻ってくるとそこには小六が居た。


「もう、いつまで帰ってこないのさ?」


「ああ、すまん。でも連絡はしていたよな?」


「こっちから連絡が取れないと意味ないさね」


「確かにそうだな。すまん」


「まったくもう」


 拗ねる小六は珍しいな?


 それにだいぶ心配させてしまったようだ。


「藤吉。その方は?」 「藤吉殿。そのデカイおなごは誰ですか?」


「ああ、何だってこのちっこいの?」


「デカければ良いってもんでもない!小さいくても大きいんだかならな!」


 昌景さんを見下ろす小六に、胸を張る昌景さん。


 何やってんだよまったく?


「小六。向こうで話そう」「あ、ちょっと」


 俺は小六の腕を掴んで武田屋敷を離れた。


 後ろで昌景さんがギャーギャー騒いでいたが無視した。


 後で謝ろう。すみません昌景さん。それに四郎君。


 武田屋敷からだいぶ離れた所で小六に要件を聞いた。


 まったくみっともない所見せんなよな。


 恥ずかしい。


「それで何のようなんだ?」


「あ、そうだ。忘れてた。長島だよ。長島!」


「長島? 長島がどうしたんだよ?」


「えっと、そのね。驚かないで聞いておくれよ。あ、言っとくけどあたしは悪くないからね。放っといた藤吉が悪いんだからね?」


「何を言っているか分からないけど、怒らないから早く言えよ」


「うん、分かった。長島、燃えちゃった」


「は!? 燃えた?」


「うん、燃えたの」


「長島が燃えた? はあー! 何やったんだよ!」


「怒らないって言ったじゃないのさー!」


 俺の知らない所で長島が燃えた?


 何がどうなってんだよ?

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