KAC7について語るでー
KAC7の作品
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888962759
「異世界転移しましたが、妹しか救いません」
について語ってみる。
まずはお勧めの作品。
安良巻祐介さんの「獏を狩る」(https://kakuyomu.jp/works/1177354054888965671)がおもしろかったです。
擬音の使い方が非常に魅力的で独特。眩惑される。くらくらしちゃう。
あとね、世界観! 非日常的な鮮やかな歪みを感じました。つまり、好き!
さて、自作。
これ、お題は何だっけ。「最高の目覚め」だっけ。
ええと、これ確か「目覚めのシーンにカタルシスがあること」が条件で、物語を収束させるための手法である夢落ちではない、っていう注釈がついていたはず。
つまり、起きて「ああ、いい一日になりそうだ」という感じを描けばいいんじゃないかなっていうのがスタート。夢はたぶんあんまり関係ない。
で、カタルシスも必須言われているんだけど……じゃあどう書けばカタルシスになるのかっていうのがちょっと悩んじゃって……個人的にしっくりきたのが
カタルシスを得ることで、抑圧されて膨らんだ欲求が満たされた精神は、満足感と共に快感をも覚えます。
大事なのは最後。
この満足感、快感にも繋がる開放感がカタルシスの効果です。
つまり、起伏の正しい構造は、抑圧⇒開放⇒快感になります。
という、小説家になろう(https://syosetu.com/)での、とある方の創作論でした。
で、抑圧として……つまり、障害として割と普遍的で強いのが「大事な人が病気や事故で倒れてしまうこと」ではないかなと考えました。
つまり、抑圧(大事な妹が病気で倒れた!)→解放(病気が治った)→(ここに目覚めのシーンを持って来る)→快感という流れにすればカタルシスの核はできるんじゃないかな、と。ただ、これだけじゃあまりにもストレート。
なので、抑圧と開放の間に試練(努力)を置いてみようと考えました。
で、こういうのは、1回の試練(努力)よりも複数回の試練(努力)の方が……つまり、「1回目は失敗したけれども諦めずに再度挑戦する」という方がカタルシスの効果が多分高まると思うので、ちょっと文字数制限的にキツキツだったけど主人公には頑張ってもらいました。
つまり、構造としては
抑圧(大事な妹が病気で倒れた!)→試練1(薬を運んだ船が沈没)→試練2(薬の材料となる花が咲いていないため、原料調達が不可)→解放(病気が治った)→(ここに目覚めのシーンを持って来る)
という感じですね。
で、ここまで来たら、あとはどうにか書くだけ。
あ、あとは異世界転移の前の知識を生かした(農業高校にいたという設定を生かした)ものにしたいなと思ったので、そこは出来る限り使い倒しました。
転移・転生を扱ったライトノベルっぽく軽くできなかったのは反省。
タイトルだけでもそれっぽくしたかったんだ……。
……という作品が
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888962759
「異世界転移しましたが、妹しか救いません」
でした。
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