第3話 ステータス

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名前:加賀見 零

職業:解析者LV,1

体力:1000/1000

魔力:1500/1500

筋力:50

耐性:30

敏捷:100

魔攻:50

魔耐:20

スキル:解析、言語理解、成長率倍加

加護:◆◆◆◆の加護

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うーん。これは高いのだろうか?


「ちなみにこの世界でレベルが1のときは大体ステータスは100前後、勇者様たちは1000前後となっている。」


マジかよ!体力と魔力は高いが他は低すぎんだろ!


「皆様、確認できましたでしょうか?それでしたら順にステータスを教えてください。」


ヤバイな。さすがに低すぎる。言いたくねぇー。どうせ、嘘ついてもばれるだろうしな。


「「「おぉー」」」

「さすが、勇者様。」


どうしたんだ?あぁ、御剣か。どうせステータス高いんだろうなー。


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名前:御剣 蓮

職業:勇者LV,1

体力:5000/5000

魔力:5000/5000

筋力:5000

耐性:5000

敏捷:5000

魔攻:5000

魔耐:5000

スキル:聖剣術、光属性魔法、限界突破リミットブレイク

加護:光神の加護、光妖精の加護、聖剣の加護

称号:真なる勇者

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高っ!マジかー。御剣スゲーな。そういえば雪と透はどんな感じだったんだろ。聞いてみるか。


「雪、透、お前らステータスどんな感じだった?」

「えっと…私はこんな感じよ。」


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名前:九条 雪

職業:聖女

体力:1000/1000

魔力:10000/10000

筋力:500

耐性:500

敏捷:500

魔攻:2000

魔耐:10000

スキル:神聖魔法 聖女の癒し 魔力操作

加護:光神の加護

称号:勇者 聖女

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「俺は、こんな感じだ。」


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名前:神崎 透

職業:剣聖

体力:8000/8000

魔力:500/500

筋力:2500

耐性:2500

敏捷:4000

魔攻:500

魔耐:500

スキル:剣聖術 身体強化 見切り

加護:武神の加護

称号:勇者 剣聖

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やっぱりステータス低いのは俺だけかー。


「皆、ステータス高いな。」

「そういうお前はどうだった?」


見せたくないけど見せるしかないかー


「俺はこれだ。」


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名前:加賀見 零

職業:解析者LV,1

体力:1000/1000

魔力:1500/1500

筋力:50

耐性:30

敏捷:100

魔攻:50

魔耐:20

スキル:解析、言語理解、成長率倍加

加護:◆◆◆◆の加護

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俺のステータスを見て、透達が固まってしまった。やっぱり低いよな。なんで、こんなに低いんだろう。一応武術は身に付けているんだけどな。そうやって、俺が物思いに耽っていると、再起動を果たしたのか、雪達が慰めるような視線を送ってきた。


「零君、気にしないで。私が零君を守るから。」

「そうだぜ。俺も守ってやるから気にすんなって。」


確かに俺のステータスは低いからありがたいっちゃありがたいけど女子に守ってもらうなんて情けなくて、涙が出そうだ。

そうして、俺たちがステータスを見せあっていると、後ろから急に声がした。


「プッ、なんだよ、加賀見のステータス低すぎだろ!それに、解析者っていう見るからに、非戦闘職じゃねぇか!」


こ、こいつ!わざわざ俺のステータスを他の奴らに聞こえるように大声で言いやがった。


「栗原君、そんなこと言うなんて酷いよ!零君に謝ってよ!!」

「おいおい、九条、雑魚に雑魚っていって何が悪いんだよ~。そんなこと言わずにさ、そんな役立たずのことなんて急にしないで、俺のとこ来いよ~」

「嫌!私は零君の所にいる!私が零君を守るって決めたんだから!!」

「はっ、女に守ってもらうなんて情けないんじゃねぇのか~~。ねぇ、加賀見君~」


くっ、ニヤニヤしながら、此方を見てくる栗原に対して、怒りが湧いてきたが、栗原の言っていることに反論できず、つい黙ってしまう。


「反論できねぇんじゃねぇか!だったら早「栗原君、やめたらどうなんだい!!」チッ、御剣か、加賀見覚えてろよ!九条さんも俺のとこ来なかったこと後悔させてやる!」


そういって、栗原は離れていった。栗原もクラスの中心な御剣に喧嘩を売ることはないようだ。


「大丈夫かい!加賀見君!」

「あ、あぁ、ありがとう、御剣」

「気にしないでくれ。また、何かあったら呼んでくれ!」


御剣は基本的にはいいやつだ。たまに変な方に物事を解釈しすきて、暴走するが、友達としてはとても頼りになる。

と、こんなことがあったが、他には何事もなく謁見は終わった。さすがに俺のステータスを見せたときは国王の顔がひきつっていたが、後は大丈夫だ。大丈夫だよね?


「では、皆様ステータスの確認が終わったので部屋に案内しよう。おい!お前たち、案内して差し上げろ!」


国王の言葉で皆がメイドさんに案内されていく。俺も一番後ろからついていこうとしたが、


「待ちたまえ、そこの加賀見といったか?お主には話があるので、ちと、残っていただきたい。」


はぁ、面倒事の予感がする。行きたくない。とても、行きたくない。だけど、ここで国王の言葉を無視すると後で、何があるかわからないから従うしかないか。


「零、大丈夫か?」


透達も心配してくれている。これ以上、透達に迷惑かけたくないしな、ここは元気な顔で別れよう!


「あぁ、大丈夫だ!」


俺がニコッと笑いながら行ったので、透達は渋々去っていった。さて、どんな面倒事かねぇ~


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追放された元勇者の悠々自適な異世界ライフ @reiarekushia

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