放課後ファイター

たゅり

第1話

朝起きて、ご飯を食べて、学校へ行き、授業を受けて、帰りの準備をする。


そこまでは普通の人と何ら変わりない。


だけど私、いや、私たちが“普通”じゃないのは学校の後のこと。




私の名前は宇佐美 なるせ。

普段は普通の中学3年生として過ごしているけれど、学校が終わってからは違うの。



「なるせー、またね!」


「ほ~い」



今のは、親友の中井 あこ。

幼稚園からの幼なじみで大の仲良し。


でも、あこは普通の人。



私はいつも1番最後に教室を出なければいけないの。大事なようじがあるから。




いつものように職員室に教室の鍵を返しにいった。



「お、宇佐美やん」


「うげっ」


「うげってなんやねん、一緒に行こか」




今のは蒼井 せな。

こいつも普通のひとじゃない。



2人で今降りてきた階段をのぼっていく。



「なんか喋ってよ~」


「むちゃくちゃやなw」



そんなくだらない話をしているうちに3階の階段の突き当たりに来た。



壁に手を当てると扉があらわれる。


せながドアノブに手をかけて、ドアを開けた。


「お願いしま~す」


「しゃーっす」





さあ、私の“普通”じゃない放課後の始まり。



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放課後ファイター たゅり @tayurisan_dayo

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