第8話 オチは付けたが一番書きたかったこと

 KAC7で、またもパロネタに逃げてしまいましたので、今度はちゃんとしたものを書きたいところ。そこに出てきたKAC8のお題は「三周年」とド直球でした。


 これは、「カクヨム三周年」ではありませんが、企画自体が「カクヨム三周年記念選手権」ですので、私もストレートに「カクヨム三周年おめでとう」というテーマで書くことにしました。


 というのも、私は二年前に「カクヨム一周年記念」に、とあるカクヨム作家様が立てたユーザー企画(当時はまだ自主企画ではなくコンテストのシステムを流用した「ユーザー企画」でした)「カクヨム運営さんありがとう」に参加しているんですよ。それも二作品。


『アラシニモマケズ』https://kakuyomu.jp/works/1177354054882715484

『『オレオ』は今もそこにある』https://kakuyomu.jp/works/1177354054882731123


 そして、去年は、前年とは別の作家様が立てた自主企画「カクヨム二周年を祝おう!」にも参加しています。なお、上記『アラシニモマケズ』は、こちらの企画にも参加しました。


『ここは荒野の花畑』https://kakuyomu.jp/works/1177354054885382848


 だから、今年も誰かが三周年記念の自主企画立てたら参加したいなあと思っていたんですよ。そうしたら、何と自主企画じゃなくて運営の公式イベントになったという。


 そして、KAC8のテーマが「三周年」なんだから、これはもうストレートに「カクヨム三周年おめでとう」で行くしかないと決めたわけです。


 そして、書く内容もすぐに決まりました。この一周年の企画を立てたカクヨム作家様が、実は二月に退会されていたのです。


 「彼」に向けて、カクヨムの三年間を振り返る、そういう話にしようと思ったんですよ。最初はエッセイにしようかとも思ったのですが、それだと情感を伝えきれないと思って詩にしました。


 いや、実は詩って凄く苦手なんですよ。普通なら書けない。でも、これについては、あふれる想いを思いっ切りぶつけたんで、スラスラと出てきました。


 ただ、詩にしたせいで最低1200字の方をクリアするのが大変でしたけど。それが、こちらになります。


『今ここにいない友よ』https://kakuyomu.jp/works/1177354054888990153


 実はこれ、最初は「しんみり」をする予定でした。というのも「彼」は何も言わずにカクヨムから退会してしまったので、「彼」に親しかったほかのユーザー様はみんな心配していたからです。


 ところが、私はカクヨム外で「彼」と付き合いがあったので、真相を知っていたんですよ。


 それで、本人から「ちゃんと書けよ」と発破をかけられたんですね。


 その「真相」ってリアルタイムで聞いたときは凄まじい修羅場感があったんですが、落ち着いたあとで振り返ると結構なギャグとして書けるなと(笑)。


 そしてまた、「彼」自身が「いい話だな~」からダイナシに落とすって技法が非常に得意な作家様なんですよね(笑)。


 その「彼」を見習って、「しんみり詐欺」な前半部をキッチリと書き上げた上で、後半部で真相をバラしてダイナシにしてみました。いやまあ、そのまんまだと色々とアレなんで、さらに「この詩はフィクションです」って文を追加しましたけど。ただ、これ半分は保険ですが、残り半分はこれを付けること自体がギャグです(笑)。


 そして、感想でも「出かかった涙を返せ」とか「前半と後半で抱く思いがまったく逆」とか書かれました。大成功でござる(笑)。


 ただ、前半部に込めた想いも本物ではあるので、そこを読んでストレートに感動したという方もいらっしゃるんですよね。それもまた嬉しいことです。


 そのお陰で、この作品は頂いた★は110に達し、KAC8のレビュー賞で5位に入るという快挙を成し遂げました。別に賞金とかは出ないですし、賞が欲しいわけでもないのですが、それでもこの結果は嬉しかったですね。

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