第9話 おかしい、何でコレが受ける!?
KAC8は詩というちょっと反則的な作品ながらも、お題はきっちりと回収した上で、感動させた上で笑わせるという自分でも会心の作品になりました。いやまあ、半分以上は元ネタ提供してくれた「彼」のお陰な気はしますけど。いやフィクションなんですけどね(笑)。
とはいえ、そこで「カクヨム三周年おめでとう」という、KAC参加の最大のモチベーションをネタとして使ってしまったので、半分「やりきった」気分になってしまったのですよ。
そこに出てきたKAC9のお題が「おめでとう」。うん、ありがちですね。ありがちだけど、KAC8で素直な「おめでとう」は使い切っちゃいましたよ!(笑)
ほかに何か思いつかないかと思って、何となく脳内を漁ってたら、変なシチュエーションが出てきました。
初代『仮面ライダー』の改造シーン「やめろショッカー!」ですよ。
ああいうシーンで、悪の組織の方は「おめでとう、君は選ばれた」とかそういうこと言うんですよ。全然「おめでとう」じゃないという(笑)。
それが思い浮かんでしまったので、そういうシチュエーションで話を書けないかなと思ったんですね。それで書いてみたのがコレ。KAC7で使えなかった「イヤボーン」入ってますね。
『ロンリーサイキックガール』https://kakuyomu.jp/works/1177354054889010567
悪の組織の方は、前に書いた短編の流用です。
『二重スリットの向こうの世界』https://kakuyomu.jp/works/1177354054883349875
『サイキッカーらいち』https://kakuyomu.jp/works/1177354054884193967
これ、実はどっちもKAC8の「彼」が関係しているという。上の方は「15センチコンテスト」に参加した作品なんですけど、そのコンテストでは「彼」が「シュレディンガーの猫」をテーマにラブコメ書いてたんですよ。それを読んだ別の筆友(通称:触手の帝王)が「二重スリット実験じゃあ書けないだろう」とか感想を述べたのを見て、「よし、二重スリット実験で小説書いちゃる!」と思って書き上げたんですね。結果はパンツ小説になってしまったんですが(爆)。
下の方は、そのまんま「彼」の誕生日祝いに書いた作品です。何しろレッグウェアフェチでサイハイソックスが大好物(座右の銘が「ニーソックスは食い物です」)という人だったので、彼自身をモデルにTSしてJKにしてみてサイハイソックスはかせてみたという(笑)。
とまあ、元はギャグ作品の悪の組織なんですよ。まあ、上の方はラストシーンまではシリアスに話が進んでオチでダイナシという話ではあるんですが(笑)。
ただ、今回はもう完全にシリアスで最後まで押し通そうかなと思ったんですね。元々、書きたいネタではあったんですよ。超能力少女の孤独な戦いというやつ。
元ネタはあります。大昔の少女漫画の『赤い牙』シリーズ。柴田昌弘が書いてました。第七シリーズの『ブルー・ソネット』が一番好きでしたね。ライバル(というか第二主人公)のサイボーグ超能力少女ソネットが凄ぇいいんだ、これが!
それと、初期……というか原作版『仮面ライダー』とか原作版『人造人間キカイダー』の全般的にダーク風味なロンリーヒーローの雰囲気を出したかったんですよ。
というわけで、趣味全開で書いてみたわけです。お題の「おめでとう」は冒頭に使って、あとラストのセリフで回収したという。
だから、正直言って、この作品は受けるとまったく思わなかったんですよ。だってモチーフが古すぎでしょう。
今の流行りの「異能力バトル」じゃなくて「超能力バトル」ですよ。これが流行ったのって70年代から80年代ですよ。ユリ・ゲラーとか『バビル二世』とかの頃ですよ。『ねらわれた学園』ですよ、『幻魔大戦』ですよ、『超人ロック』ですよ! ……あ、『超人ロック』は現役か(笑)。
それで、石ノ森風ロンリーヒーローならぬロンリーヒロインとか、これまた70年代テイスト溢れまくり。俺得以外に誰得だと(笑)。あ、石ノ森先生の作品だったら『イナズマン』が超能力ものでしたね。
ああ、個人的に好きだったゲーム『第4のユニット』シリーズと『マリカ ~真実の世界~』も入ってますね……って、これ前者はPCで80年代後半から90年代前半のアドベンチャーゲームだし、後者はセガサターンのRPGですよ! 一応97年のゲームだけど、それでも既に22年前かっ!!
とまあ、自分の趣味むき出しで好き放題書いたんですよ。あ、書いてるうちにKAC2の特撮ヒーローの要素も入ってきましたね。親友の名前とか(笑)。
あと、主人公の超能力が超
だから、本当にこれが★85もいただけて、KAC8やKAC5に次ぐ評価を得られたのが不思議でならないのですよ。さらには、それでKAC9のレビューランキングで5位に入ってしまったという。
そして、ものすごく「バトルヒロイン物の第一話」っぽい仕上がりになってるんで、応援コメとかで「続き希望」「連載しないんですか」みたいな感想をいただいたんですよ。
非常に嬉しいんですが、これ本当に需要あるんでしょうかね?
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