第5話 妹の恋模様
辺りは暗くなり、星がキラキラ輝いている。こんな星が綺麗に見える日はいつぶりだろう。
最近の夜は曇りとかで月すら隠れて見えなくなっていた。
こんなことを思っていたら、お腹が空いてきた。夜ご飯はなんだろう、と考えていたら
あっという間に家についていた。そして、ドアを開けると妹が飛びついてきた。
「お兄ぃ〜〜、遅〜〜〜い!」
「うわっ、ごめん」
「ごめんじゃない!柚1人で寂しかったんだよ!」
俺をポカポカと叩きながら、妹は言ってきた。うわ、可愛い。
「柚、ごめん。ちょっと学校で色々あって帰るのが遅くなった」
「もぅ、お兄ぃのバカ・・・」
妹はまだ腑に落ちてないみたいだが、許してくれた。はぁ、よっかた・・・。
それから、2人でご飯を食べ、俺は自室へと向かった。
今のうちから、宿題を終わらせ後々の休みは楽しようと思い、椅子に座るまではいいけど、やる気が出ないんだよなぁ・・・。
もう、ねるかと思い、ベットに入ってみるも、学校で寝たせいで寝つけられん。
最悪のループだ・・・。
そしたら、ドアのノック音が聞こえた。妹はロングスリーパーなので、この時間帯は寝てたりするんだが珍しいな。
「どうした?」
「お兄ぃ、今日一緒に寝よ?」
「なんだ、ねぼけてるのか」
「ううん、おきてるよぉ。あのねぇ、ゆずね、今日お兄ぃが帰ってくるの遅くてさびしかったんだよぉ。だから、いまだけいっぱいあまえるのぉ」
と、言い俺のベットに潜り込んできては、こう言った。
「お兄ぃ・・・、ひとりじめするぅ・・・、だいすきぃ、えへへ・・・」
と言い寝てしまった。俺は、流石に焦った妹から『好き』という言葉が出てくるなんて、
これは、家族としてすきでいいんだよな・・・。
恋を知らない彼女たち ミルミル @komusan563
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