第2皿 つながりたいけど、奪いたい

 第2話もかなりぶっ飛んでいましたね。1話の放送以降SNS上では様々な考察が挙げられています。特にカワウソマークは有力な考察がいくつか出てきています。実はカワウソは共通点が多いことからカッパのモチーフになった動物ではないかと考えられており、カッパと切っても切り離せない関わりがあります。


 またおよそ7年前、ニホンカワウソは毛皮を目的とした乱獲や環境破壊などの人間の欲望が原因で絶滅してしまいました。今作のテーマの一つに「欲望」が見て取れることから、人間の欲望を象徴するものとしてカワウソがマークとして選ばれたのではないかとも考えられています。


 現実世界に帰還後、一稀たちは一枚の金の皿を手にする。その皿は「希望の皿」と呼ばれ、何でも一つ願い事を叶えてくれるという。燕太の冗談で皿を無駄にしてしまったが、3人それぞれが自分の願いを叶えるためゾンビたちの尻子玉を抜いて希望の皿を手に入れる事を誓う。何でも一つ願い事を叶える代わりにゾンビと戦うのは某魔法少女作品を思い出してしまいますが、まさか死ぬことはないですよね。


 翌朝一稀と弟の春河は一緒に登校し地域猫であるニャンタローに餌をあげに行く。一稀がいつも通り吾妻サラの占いを見ていると、春河はSNSで吾妻サラと繋がっている事を打ち明ける。勿論それは一稀による自演なのだが、信じて疑わない春河はサラとのやり取りを自慢げに一稀に見せる。2話では春河が一稀の弟であることが判明しましたが、実は苗字がまだ公開されていません。燕太の姉や悠の兄は苗字も公開されているので、おそらく意図的に隠していると思われます。一体春河にどんな秘密が隠されているのでしょうか。


 春河と別れた後吾妻サラの占いをもとにニャンタローと写真を撮りにきた女装姿の一稀。するとえさを咥えたニャンタローを追いかける悠と遭遇する。悠は自宅で袋に詰めていた猫の餌を不法侵入したニャンタローに取られて追いかけていたらしい。ニャンタローは春河と繋がる大事な存在であるため、悠について行って邪魔しようと奮闘する。浅草花やしきを駆け抜ける場面は少し異様な光景が広がっていました。劇中ではカップル限定で蜂のコスプレをしないと花やしきに入れなくなってましたが、本当にそんなイベントがあったら少し不気味ですね。


 悠の箱を持ちながら途方に暮れケッピと会話する燕太。姉から送られてきた写真で一稀と悠の居場所を知り、ケッピと花やしきに向かう。途中浅草にいる猫がくるくると空に浮かぶ現象が発生し、それがゾンビの仕業であることが判明する。3人はカッパになって見事ゾンビの尻子玉を抜き取るが、「さらざんまい」によってまたもや一稀の秘密が2人に漏れてしまう。1話では悠の箱の中身は謎のままでしたが、まさか拳銃だったとは。そして今回のゾンビも相当酷かったです。猫の毛を刈り取っていた真の理由には、流石に身の毛がよだちます。


 「さらざんまい」により、一稀が春河のために飼い猫だったニャンタローを勝手に地域猫にしたことがバレてしまいます。一稀ばかり不遇な気もしますが、こればかりは擁護できません。犯罪を犯してまで一稀はなぜ春河と繋がりたいのでしょうか。不思議で仕方がありません。


 2話では警官の玲央と真武が本格的に動き始めました。明らかに敵側の動きをしていますが、彼らの狙いは何なのでしょうか。唐突に流れ始めた2人の曲「カワウソイヤー」は少し笑ってしまいましたが、劇中のダンスが相まって中毒性の高い楽曲になっています。


 ラストではまさかのシーンがあり驚きました。見事ニャンタローとの自撮りに成功した一稀は疲れて思わずその場で寝てしまう。そこに燕太が現れ、突然一稀の唇にキスをしてしまう。まさかまさかとは思っていましたが、燕太がそういう意味で一稀を好きだったとは。次回が本当に待ち遠しくなります。


 第2話の感想はこの辺りで〆にします。ここまで読んで下さりありがとうございました。第3話の感想は来週以降書いて投稿します。

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凡人物書きのアニメ感想戦 2019 蒼崎葵 @aoiigami

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