ああああ!って唸ってしまう、文才が無いと成立しない遊び

こういう実験小説って、どうしても文才がないと成立しない側面があって、思い付きで書き殴っちゃうと、ただの読みにくくて、良くわからない小説になる。

だが、この小説は、ちゃんと丁寧に書いてあり、ユーモア満載、この「ああああ」がどの「ああああ」かわかり、「ああああ!なるほど!」みたいなああああ体験をすることが出来る。文章の「ああああ」が生き生きしていて、それぞれの「ああああ」がちゃんと「ああああ」を主張して来るという、言葉の不思議さを体験できるように思える。ああああ?本当か?

一読すれば、つい感想にも、「ああああ」を多用したくなるわけで、しかし自分みたいな駄文書きが「ああああ」を多用しただけでは、この小説の面白さは一分も伝わらないどころか、面白さにも達することができない。こんなああああ感想読んでる暇があるなら、早く読むべきだ。

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