確か今から十年くらい昔。「なろう」が二次創作サイトを併設していた頃。そこにある二次創作小説は「作者自身を、好きな漫画や小説の世界に飛び込ませて主人公にしているような作品が多い」というような噂を聞きました。私は「それって、子供の頃にやった『ごっこ遊び』みたいなものを、そのままネットで披露するようなものかな」と思ったものです。
今ちょっと調べてみたら、なろうで併設されていた二次創作サイトが閉鎖されたのは2012年だそうですが‥‥‥。
なろうテンプレの話を聞くたびに「二次創作からオリジナル小説に変わっても『ごっこ遊び』みたいな感覚は、どこかに残っているのかな」と感じます。
もちろん、誰でも気軽に始められる、というのは良いことなのですが。
素人が「流行りのものを、とりあえず同じように書いてみよう」と思うっていうのは、有るんだろうなあと思うんですよ。
また「書きたい」と思うのって、「それが楽しい」と思うからじゃないかなと。そういうのが好きな人が、同じような作品をどんどん再生産していって、それがまた類が友を呼んで同じような作品が増えていくというか。