お魚ストーリー
@min388
第1話
チーズバーガーが何故だか食べたくなった。
午前2時半頃、僕は作業場で酔いつぶれていた。昨日からやけ酒をしていたのだ。やけ酒の意味は特に無いのだが自分自信に呆れていたからであろう。
作業場というのは僕の仕事をするはずの場所の事だ。
東京に出てきてからもう6年。シンガーソングライターを志して上京はしたのは良いが、上京した先に僕を待ち受けていたのは東京という名の怪物であった。
毎日を渋谷だの原宿だので遊び呆ける方が楽しくて仕方がなかったのだ。
気づけば来月で25歳になる。
ドラえもんのタイムマシンでもあれば戻れるのになとくだらない想像ばかりを考えながら今日も半分遊びと化した音楽制作を生活の片隅に入れて過ごすのであった。
午前3時。僕はてきとうな格好にキーケースと財布をポケットにしまい込みマクドワールドへ向かった。
チーズバーガーを2つ持ち帰りで頼むと店員にポテトも2つすすめられたのでやけ酒ならぬやけポテトとしてその2つを頼むことにした。
そしてまだ薄暗い道を歩いて家へ向かった。
このやけポテトが3時間後の僕の人生を変える事になる。
お魚ストーリー @min388
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