アレスティア先生……良いね
ふっふっふ、どうよどうよ。美人女教師アレスティアちゃんだぞっ。
思春期の男子には少々刺激が強いかと思ったけれど、魅了が強過ぎて言葉を発せない様子だからまぁ良いや。既にみんなには契約魔法で他言出来ないようにしている。光のグレートモス達は演出だけじゃあないのさっ!
「異世界……急に聞いても何を言っているか解らないかと思います。なので今日は異世界とは何か……これを話していきたいのですが……私が何者かについて話しておきましょう」
「「「……」」」
うーん……私が美人過ぎて反応が薄いか。今の私はリアちゃんとルゼルとルナリードの合作……ボンキュッボンのイケイケ美人教師だからね。
とりあえず見渡してみる……男子達は私に釘付け。目が合うと視線を逸らして赤面し、ウブい反応をしている……ふむ。
女子達も目が合うと顔を真っ赤にさせて可愛い反応……食べちゃいたい……あっ、いかんいかん。
「でも……ただ教えるだけじゃ面白くないわね。当ててくれたら、ご褒美あげる」
ふふっと笑って教壇に両肘を付いて手の平に顎を乗せて……あざとく笑い掛けると、みんな手を上げようとしてやめるを繰り返していた。ほれほれ答えてみなされ。
ミズキは下を向いて空気になろうと必死だ。
ヘンリエッテは純粋に喜んでいるな……まぁ大人バージョンの私を見るのは初めてだからね。
パンパンのみんなには大好評で、写真撮影会で店が休業になり……まぁ大変だった。週初めになる予定が週末まで延びてしまったんだよ。
ママンとルナリードがさ、凄く嬉しそうでさ……私にベッタリになってさ……束縛が激しくなってさ……今大変でさ……帰りたくねえんだ。
あぁ駄目だ、気を抜くと目が死んでしまう。
「は、はいっ!」
「はい明日香ちゃん、どうぞ」
「ぅ……」
一番前に座っているミズキの友達が手を上げてくれた。
明日香ちゃんと言われて、ボンっと煙が出るくらい顔が真っ赤になって可愛いのう。
ここはミズキを誘き寄せるために生贄になってもらうか。
「明日香ちゃん、先生は何者だと思う? 言ってみて、どんな事でも良いから」
「あの、えっと……」
「はいはーい!」
ヘンリエッテ、邪魔すんな。
今は明日香ちゃんと話しているのよ。でも明日香ちゃんは固く目を瞑ってヘンリエッテにどうぞってジョスチャーをしてしまった……ヘンリエッテめ……
「ヘンリエッテちゃん、割り込みは……めっ、よ」
「はぅっ! ご、ごめんなさい……」
「じゃあ、明日香ちゃんの後に聞いてあげる」
「はいっ! アスカっ、お先にどうぞっ」
「えっ、いや、あの……えっと、王女、さま?」
「今は違うわね。でも昔は王女だったから……半分正解にしてあげる。明日香ちゃん可愛いから、サービスよ?」
「は、はぃ……ありがとう、ございます……」
「何か、欲しいものはある?」
「あの……欲しいって……」
「はいはーい! 答えて良いですかー?」
ヘンリエッテよ、まだ駄目よ。
欲しいもの聞いていないんだからさ……まぁ恥ずかしいだろうから後で個別に聞くか。
「はい、ヘンリエッテちゃんどうぞ」
「えへへっ、アレスティア先生は女神様ですねっ!」
「「「っ!」」」
ざわっとしたな。
地球に女神っているのかしらね?
「違います」
「うそっ⁉︎ だってお母様は女神様でしょ?」
「えぇ、母は女神ですが私も女神という訳ではありません。他に居ませんか?」
「えっ、じゃあっ、じゃあっ、超女神様!」
「超女神ってなんです? 発言は一回までなのでヘンリエッテちゃんは残念でした」
「そんなぁ……ねぇねぇミズキー、アレスティア先生の正体ってわかるー?」
「……いや、知らない」
ヘンリエッテがミズキに振った。
良いね良いね、特別にご褒美をやろう。
机から視線を外さず、私を目を合わせようとしない……
「ミーズキちゃん、下向いて具合悪いの?」
「……いえ、大丈夫です」
「じゃあ、どうしたの? こっち見て、欲しいな」
「い、いえ……すみません見れません」
「そっかぁ……見てくれないのかぁ……しょぼん」
「……」
いじいじ……いじいじ……
一番前に座る明日香ちゃんの頭を撫でて、ミズキを見詰める……じー……
「あの……恥ずかしい、です」
「ミズキちゃんが私の事嫌いみたいなの……悲しくて……明日香ちゃん、私の頭を撫でて欲しいな」
「えぁっ、う、はぃ……」
「っ! 明日香っ! これは罠だよっ! 撫でちゃ駄目っ!」
ミズキが立ち上がって明日香ちゃんに後ろから抱き付いた。
友達を私の魔の手から守ろうとしている……友を思ってなのか、嫉妬なのかわからないけれど、私の手の届く所にホイホイやってくるなんて……
「み、みずき授業中だよ……」
「ミズキちゃん、どうして罠だと思ったの?」
「いや、だって……明日香が……」
言葉に詰まったミズキの頭を撫でると、涙目で私と目を合わせた。
そして、私の胸元を見て目が開き……何か恐ろしいものを見る目で私の目を見た。
そう……私は今おっぱいがあるように見える。
ように見えると言ったのは、乳パッドをしているから。
ミズキも乳パッドだと予想してはいるけれど、驚いているのはみんなが私の乳パッド着用を許したという事だ。
みんなは私が乳パッドを着ける事すら許してくれない。未だに魔導ブラジャーは没収されたまま。
なのに何故今、公式の場で乳パッドをしているのか……
「気になります?」
「……う、うん……」
「これは、クリームパンです」
「クリ……っ! むぐほっ、ごほっ、げほっ……」
おい笑うな。
今乳パッドの代わりにクリームパンを乳とブラジャーの間に挟んでいる……つまり、みんなの憧れアレスティア先生のおっぱいで温めたクリームパンはリアちゃんの晩餐になるのだ。
リアちゃんを籠絡するにはこれしか思い浮かばなかったのだよ。
そして……一個はリアちゃんが食べるという約束をしたけれど、もう一個はまだ誰が食べるか決まっていない。
だから現在、アラスでは私のクリームパンを巡って戦争が起きている。
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