今回も…女の子と女の子がイチャイチャするだけの回なので、苦手な方はスルーです。

 

 お持ち帰りしたチロルちゃんを、私の部屋まで運ぶ。軽いなぁ…ちゃんとご飯食べてる?

 靴を脱がせて、ベッドに大きいタオルを敷いてチロルちゃんを寝かせる。流石に直ベッドに寝かせる事はしない。この後寝んねするからね。

 ワンピースから覗く生足…


 ……可愛いなぁ。

 赤茶けた髪にクリッとした目。少し小さい鼻と口、小柄な体型が小動物を思わせる。

 チューしちゃ駄目かな? …まだ駄目か。ほっぺたツンツンなら許される…はず。

 指をほっぺたからアゴに移動させ、首筋をツーッとなぞると、チロルちゃんがくすぐったそうに目を開けた。


「……はっ!」


 ゴツッ。勢い良くチロルちゃんが頭を上げて、私のデコに頭突き。チロルちゃんは痛みで悶絶しているけれど、私は石頭なので痛くない。


「見せて、ヒール」

「…わぁー、痛くない! アスティ君凄い…ね?……」


 ベッドに座り直したチロルちゃんが、私を見て口をパクパクさせている。

 私は着替えて今、女子モードだから。

 どや。


「私、女の子だったんだ。一人旅だったから言えなくて…ごめんね」

「……」


 チロルちゃんが停止。次に取る行動は、叫ぶか逃げるか泣くか…腰を浮かした! 逃がさんよ!

 ガシッ、とチロルちゃんを抱き締める。


「チロルちゃん、私とお友達になって欲しいな」

「…う、うん…でも…っ」


 了解を得たので、とりあえずチューしてみた。

 お友達ならチューくらいするからね。フラムちゃんのお友達の真似っこ。

 もちろん女の子同士限定で……そういえば、男の子の友達って居たっけ? ……居ないな。…あっ、考え事している間、ずっとチューしてたから…チロルちゃんの腰が抜けて立てなくなってしまった。

 ふっ、チャンス…間違えた、すまぬ。



 抱き締め心地が丁度良い。フラムちゃんとミーレイちゃんの場合は高反発な物体があるからバランスがね…

 まだ混乱している様子だから、少し待つ。

 …チロルちゃんの手が伸びて、私を抱き締め返してくれた。…落ち着いたのかな?


「ねぇチロルちゃん、今日…泊まって行かない?」

「えっ、そんなっ、心の準備が…」

「大丈夫、女の子同士だから気にする事無いよ」

「えっ、えっ、でも私…アスティちゃんの事…」

「嫌い?」

「ちっ、違うの! 好きなの! あっ……」


 勢い余って自爆するチロルちゃんも可愛い…よし! 泊まるならシャワー行くぞシャワー!

 チロルちゃんを抱えてシャワー室へ。

 ばんざーい。スポッ。私と同じ擬音だね。仲間が居て嬉しいよ。


 少し上目遣いで、チラリと見ては俯いて…またチラリと私を見詰める姿に…キュンキュンしてしまう今日この頃…

 もちろん身体を洗ってあげるよ。私がおもてなしをする側だからね。

 リアちゃんから貰った『ぼでーそーぷ』なる物を泡立てて、優しく撫でるように洗う。チロルちゃんの細い腕、細い脚、膨らみかけの身体も丁寧に…


 チロルちゃんは少し慣れて来たのか、私の身体も洗ってくれた。ちょっとこそばい感じが初々しいかった。


 楽しいシャワーも終わり、パジャマに着替えて私の部屋で今までの事を話していく。チロルちゃんはお泊まりセットを持っていなかったので、私のパジャマを着ている。丁度良いね。


「アスティちゃん、凄いんだね…私なんかとは全然違う…」

「チロルちゃんも帝都に来て頑張っているんでしょ?」

「私は、魔法の成績もあまり良く無いし…」

「それなら、強くなってみる?」

「強く?」

「明日は、一日暇?」

「うん。大丈夫だよ」

「じゃあ決まり。私がチロルちゃんを、良い女にしてあげる」


 任せなさい。オーガぐらいパシュッと倒せるようにしてあげる。

 チロルちゃんは土属性の魔法が使えるから…ブルーオーブが居た辺りに良さそうな魔物が居たな。


「アスティちゃんとお出かけ…嬉しいな」

「そう言って貰えて私も嬉しい。ねぇ、私が女の子でも、恋愛対象になる?」

「なる…と思う。今、凄いドキドキしてるし…」

「ふふっ、良かった。そろそろ寝よっか」


 ライトを消して、チロルちゃんと一緒にベッドに入り、向かい合って横になる。

 上目遣いが凄い可愛い。顔もちっちゃいから、余計に可愛い。

 チロルちゃんが目を閉じる。

 私はチロルちゃんにキスをして、パジャマのボタンを外していくと、少し慌てた様子で私を見詰めてきた。


「アスティ…ちゃん。心の…準備が…凄くドキドキしちゃって…苦しいの」

「じゃあ、私がもっとドキドキさせてあげるね」


 パジャマのズボンに、手を滑り込ませ…

 その後は…

 まぁ…

 お察しで…



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