第3話 お役目以外の理由のパートナー
「ラピスを使う私にエンゼル助けたまえ。」
魔法をかけると床に散らばっていた本が本棚にきれいに並ぶ。
「よし!」
今は散らかったお部屋を使ってエンゼル魔法の練習中。しかも部屋も片付いて一石二鳥!ちょっとずるかな?
「ママ~、終わったよ。」
私はママに部屋のお片づけしなさいと怒られていたんだけど、まさかエンゼル魔法の練習台に出来るとは思わなかったよ。片付けも終わったし学校行くか。
「おはよう。今日の学活何するのかな?」
今日の1時間目に学活があるの。何となく桃ちゃんとなっちゃんに聞いた。すると先生が教室に入ってきた。わーん。全然桃ちゃんとなっちゃんで話せなかったよ~。(私の部屋がちらっかっていたせい。自業自得。)日直が朝の会を始める。そして、「先生お願いします。」と言って日直は自分の席に着く。
「今日の学活は運動会の二人三脚のパートナー決めです。その後、時間があったら手つなぎ鬼をします。」
みんなで一せいに
「「「…いえーい!…」」」
内のクラスはみんな鬼ごっこが大好きなの。もちろん私も。私達はパートナー決めの後鬼ごっこをするから校庭に出た。
「まずはパートナーを決めます。男女合同で組んでください。どうぞ。」
といったら一せいにみんなばらけた。ま、まてよ。男子で仲良なのは友斗君と、有田君で、友斗君はきっとなっちゃんと組むよきっと有田君はというと実は桃ちゃんに片思い中、でも桃ちゃんはのんきにパートナー見つかって良かったという顔をしている。有田君が桃ちゃんに片思いしていることに全くきずいていない桃ちゃんが珍しいのは置いといて…、ということは、誰もいない。どどど、どうしよう…。そのとき、誰かに腕を引っ張られた。
「?」
腕をたどっていくと、」
「へ、平一君!」
そう言うと平一君はニッと笑った。平一君は美少年だから、わぁわぁみんなに見られてるよ~。平一君は黄色いオーラバシバシ逆に私には冷えっ冷えの視線がバシバシ来てるよ。影薄少女として生きていきたいのに!
「パートナーになろうぜ。」
「ふぇ、何で?」
驚きすぎて変な声出ちゃった。
「いないんだろ、パートナー。」
「で、でも平一君はもっといい人いるでしょ。」
だって私ブスだもん。そんなことを言おうとしたら、
「俺はことながいいんだよ。」
平一君は少しいらだった口調で言った。その後は私は何にも言い返すことが出来なかった。
「パートナーが決まったらその場に座ってください。」
私はしぶしぶ座った。まぁパートナー誰もいなかったんだから今回はよしとするか。
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