ずっと、心の中に棲む友人たちのことについて言語化したいと思っていました。それに際し、先駆者様の小説を発見し、現在まで読ませていただいております。
自分にとって心の中の友人たちの出現は、青春時代に友人が少なかったことに対するコンプレックスだとばかり思っていたのですが、孤独な幼少期を紛らわせるための防衛策だったのかもしれない、と思い至りました。自分が気が付くもっともっと前から彼らは私のそばにいたのかもしれない。「さびしくないからね」、とつぶやきながら。
めーちゃん=猫のメル、という展開にはあっとさせられました。成人してからはメルとの描写が増えていますが、それは同時に過去のめーちゃんとの別れの接近でもあるのですね。これはいい作品に出逢うといつも思うことなのですが、終わって欲しくない、でも結末が見たい。そんな複雑な心境で次話を待っております。
素敵な作品をありがとうございます。これからも応援しています。