第4話 テレビ2

「テレビ出ようぜーテレビ」

よほどテレビに出たいんだと思ったカズマは、意を決して番組に出ることにした。


家に帰ってから番組について調べた。

「イケメンは世界を救う?!あなたの町の救世主集合」

なんだこのふざけた内容、と思ったが出ると決めた以上やるしかないカズマ。

ノブは行動が早い。番組の詳しいことを調べているとノブから連絡が入った。

「出演決定!!!」

カズマは覚悟していたが、緊張しないはずがなくぶるぶるしてその日は寝た。

次の日。携帯をみるとノブからの連絡があった。そこには時間とか場所が記されていた。これも何かの笑い話になればいいかと自分に言い聞かせて準備して仕事にいった。


数日後、ノブから「私服どんなの着てる?」とカズマに聞いた。「トニクロ」とカズマ。

「だったらいいか。私服でちょっとなんか撮りたいらしくて。オフショットというかプライベート。」

「聞いてないけど」

「今言った。言ったらなにかと言ってくるからぶっつけ本番だよ。明後日カズマお前休みだろ?昼前に集合な。」

「勝手だな。まあいいわ、空けとくわ」

ノブの強引さにたまにうんざりするカズマだが、カズマの悪いクセにはこのくらいの強引さがいい時もある。


オフショット撮影もおわり収録日になった。初めてだらけのことがノブとカズマたちに緊張をより一層ふくらむ。メイクアップされキレイな服が用意されて、紹介するだけのノブも小ぎれいになっていた。ノブの衣装はスーツを用意されていた。救世主なのに執事のような恰好ってちぐはぐなイメージだなぁっておもいながら準備を終わらせて、番組の収録が始まるスタジオに向かった。

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きみの中に楽しさっていうのはあるかい? @t-takuro

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