Lessson 20 ソシャゲと名言
《191》
◇ don't run away : 逃げるな
~例文~
Don't run away from the Ancient Battlefield.
(古戦場から逃げるな)
☆ワンポイント
逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ。ところで、古戦場から逃げなかった結果、リアルの嫁さんに逃げられてしまったという逸話もある。
《192》
◇ win ~ 100 percents : ~に100%勝つ
~例文~
You win the gacha 100 percents if you roll the gacha until getting the character.
(出るまで回せば100%)
※ win a gacha : ガチャに勝つ
☆ワンポイント
今、君は確率の次元を超越した。その結果は絶対勝利の未来へ確実に収束する。
《193》
◇ it is called ~ for short : 略して~と言う
~例文~
That is "Pay to Play" which is "Free" from care. It is called "Free to Play" for short.
(無理のない課金。略して無課金)
※ Pay to Play : 課金 (スラング用語でP2Pとも)
※ Free to Play : 無課金 (スラング用語でF2Pとも)
※ free from care : 気苦労がない
☆ワンポイント
これほど完璧な英訳はないと自負している。無理のない課金を略すことで、英語でも無課金となることがお分かりだろうか。海外の友達にも是非とも教えてあげよう。
《194》
◇ you never get ~ : あなたは決して~を手に入れることができない
~例文~
When rolling a gacha, you get them! When stopping rolling a gacha, you never get them!!
(回せば出る! 回さなければ一生出ない!!)
☆ワンポイント
新たな一歩を踏み出すこと。人はそれを無謀な挑戦と呼ぶだろう。しかし、我々は進まねばならぬ。その不確定な未来を掴むために! 挑戦しなければ、結果は出ないのだ! やって初めて分かることもある! 回さなければ! 一生分からない!! 死ぬほど回したこともない癖に……人のガチャに口を出すな!! 回すなら、死ぬまで回せ、ホトトギス。
《195》
◇ let ~ down : ~を裏切る(~をがっかりさせる)
~例文~
The charges for social game will never let me down.
(課金は裏切らない)
☆ワンポイント
この世の中、裏切りだらけ。会社も、上司も、先輩も、同僚も、彼女も、友達も、社会も、政治も、メディアも、何もかもが我々の期待を裏切る。しかし、課金は絶対に裏切らない。ガチャは、決して裏切らない! 投資した金額の大きさに比例して強くなる! それが、ソシャゲだ!! 運営は裏切るかもしれない。だが、ソシャゲは絶対に裏切らない――!!
《196》
◇ give me ~ : ~を下さい
~例文~
Give me apologems soon.
(詫び石はよ)
※ apologem : 詫び石
☆ワンポイント
apologize(謝罪する)+ gem(石)= apologem(詫び石)という造語が、海外の一部地域で使われていることは既に有名かもしれない。つまり、詫び石という文化を日本発で海外へ輸出してしまったも同然なのだ。これは日本が誇れる文化……? 今日も世界の何処かで誰かが運営に突撃する。詫び石はよ。
《197》
◇ for free : 無料で
~例文~
If you pay 3,000 yens for the game, you can roll a 10 shot gacha substantially for free.
(3000円払えば無料で10連回せる)
※ substantially for free : 実質無料で
☆ワンポイント
無料の概念が崩壊する。彼らにとって、3000円など無料の範疇なのだ。さらに、お目当てのキャラをゲットできれば、いくら課金しても実質無料であるのだ!
《198》
◇ move the economy : 経済を回す(経済を動かす)
~例文~
We are not moving a gacha! We are moving the Japanese economy!!
(俺達はガチャを回しているんじゃない! 日本経済を回しているんだ!!)
☆ワンポイント
経済を回すという意味合いでは、dynamize the economy(経済を活性化させる)の方が近いかもしれない。しかし、ガチャにも経済にも使える動詞。それが、move(動かす)である。こういう言葉遊びは英語圏でも歓迎されるので、許してもらえるだろう。なお、roll the economy(経済を回す)という英語表現は存在しないので注意しよう。そして、今日も俺達は日本経済を回す!!
《199》
◇ be the same as ~ : ~と同じ
~例文~
The charges for social game are the same as meals.
(課金は食事と同じ)
☆ワンポイント
人は食べなければ死んでしまう。それと同様に、課金せねば死んでしまう。だから、彼らは毎日のようにガチャを回しているのか。納得だぁ……。しかし、中には食費を削ってガチャを回す猛者も存在する。課金が食事を超えているよぉ……。
《200》
◇ do you have ~ ? : ~を所持していますか?
~例文~
Do you have ○○ ? www
(○○おりゅ?www)
※ ○○に好きなキャラ名を入れよう!
☆ワンポイント
事の発端は某パズルゲームのコラボキャラであるが、流行の火付け役となったのは某タワーディフェンスゲームの強キャラである。実装当時の余りの強さに、そのキャラを持っていない人に対して「○○○おりゅ?www」と煽ることが一時的に流行してしまった。しかも、そのゲームだけに留まらず、他のゲームへと同様の煽りが派生していったのだ。この時の名残が、今でも根深く残っている。多くのソシャゲに共通して言えることだが、昔と比べて未所持キャラの煽りに寛容なプレイヤーが増えた気がする。それでも、中にはブチ切れるプレイヤーが少なからず存在するらしい。使用に当たっては十分に注意しよう。
《201》
◇ a bad civilization : 悪い文明
~例文~
The gacha is a bad civilization! Break and shatter it!!
(ガチャは悪い文明! 粉砕する!!)
☆ワンポイント
悪い、と一口に言っても英語には様々な表現がある。どちらかと言えば、wicked(悪質な)という表現の方がしっくり来るかもしれない。だが、ここはあえて直接的な、bad(悪い)をチョイスした。こちらの方が直情的な印象を受けるだろう。発言者の心理がとても表れている。この名言の由来は、某ゲームの公式四コマ漫画より。ガチャでお目当てのキャラを引き当てられなかったプレイヤーたちの共感を呼び、あっという間に広まった。こんな被りしか出ないガチャ、粉砕してやる! それでも、何だかんだで彼らはガチャを止めることはできないのだが。
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【ご報告】
一般文芸デビューしました。(2020.09.01)
弓永端子「ハッカー・ゲーム」発売中!
https://www.bungeisha.co.jp/bookinfo/detail/978-4-286-21945-5.jsp
ソシャゲに学ぶ英会話 A級コネクタ @aq_conecone
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