第8話

ある日の深夜、記憶にはあまり無いが後から聞いた話によると、頭を壁に激しく打ちつけはじめた、医師が来てその後保護室に入った。


この事は、私にとって夢の中の出来事だとずっと思っていた、なぜなら痛みが全くなかったからだ。


その後、睡眠薬のせいと分かり、睡眠薬が変わった。


一次帰宅の際、入院計画書がチラッと見え、そこには「アスペルガー症」「全般性不安障害」と書かれていた。


気になり、母に聞くとびっくりした様子で、落ち着いて聞いてと言い真剣な表情で話し始めた、アスペルガー症は小学校のときには既に診断されていたようでずっと黙っていたらしい。


そのときは騙されたとか、病気なのとか、障害なのとか言うマイナスよりあぁっていうほっとした気持ちの方が大きかった。


どこか他の人と決定的に違うのが、普通を演じるのが、病気だからって分かったからだ。



一次帰宅が終わり、病棟に戻ると医師から病気について説明があった。アスペルガーは一生付き合うもので上手に付き合わないといけないこと、全般性不安障害は焦らずにゆっくりと治すこと、精神障害者保健福祉手帳三級を取ることになること、いろんなことを丁寧に分かるまで教えてくれた。



ある程度まで病状が落ち着くと、入試があるので退院した。



そして、高校一年生として、通信制の高校に通うことになった。


学校はいろんな人がいて、障害や持病を持っているも多く、先生達もそのことに関してはよく教え方を知っていた。

高校2年になって、また精神科に入院することになった。

不眠、鬱、パニック、フラッシュバック、強い不安、対人恐怖と段々酷くなっていったからだ。

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おくりもの 月草 紫苑 @tukikusasionn

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