このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(168文字)
転生先はまさかのウイルス! ウイルスの仕組みを解りやすく人間に例えている為、自分がウイルスになった感覚に陥ります。そして何より例えが面白い! 主人公の語り口に何度も横っ腹を押さえる羽目になりました(笑)。様々なウイルスたちの出逢い(?)、そして葛藤(←)、ウイルス視点で人間世界を見られる話はここだけ! 是非皆様にもお勧めです!
皆さんは一体何であろうか。まあ「普通」に行けばヒト、でしょうな。ところがどっこい。ここでは、あなたは「俺」である。「俺はウイルスである」のだ!何と。えー、良く分からないし難しいからなぁ。そんな事言って、この作品を読まないのは勿体ないぞ。何せ、ウイルスになれるのだから。難しいと思わせない砕けた解説を耳に、ゆっくりと話は進む。追っかけられて、捕らわれて。俺はウイルスである。往く先は知らない。あ、また増えた。
非常に斬新な主人公(?)ですね。生物のウイルスの挙動を知りたいのに役立つ、かもしれません。アシモフのミクロの決死圏が好きな人にはぴったりです。ひと味違うアドベンチャーを体験してみてはどうでしょうか?