おじさんの一人語り話

ハッピー

第1話



目の前に並ぶ、小さい身長の彼女と、

その隣の、彼氏らしき金髪のチャラい男。



って、話なだけなのですが、、

聞きますか???

こんな、アタシのトゲトゲした話、、


あっ、、馬車が来るのを、タダ待っているのも、

暇だから聞くって???

わぁっ、ありがとうございます。


それがねぇ、、

この間、アタシがお昼を食べようと、

この先のお弁当屋さんに行った時なんですがね?


ちょっと美味しくて有名なんですよ。

味付けがイイですよね〜


で。

その時に、アタシの目の前に並んでいた、

2人の会話が、行動がね、、???

ちょっと、、何ですよ〜


どんな話かって言うとね???


ピンク色の髪を、両サイドでこの位置で分けて結んである、、なんて言いましたっけ、、


あー、それそれ!

ツインテイル!


そのツインテイルの毛先を、

コテで、毎日巻いてるんですかね???

こう、くるんッて内側に巻いてあったんですよ。


彼氏に見せたいのかなぁ〜

可愛いってみられたいから、朝から頑張ったのかなぁ〜

なんてアタシが見てたらね。


丁度ね、彼女が言うんですよ。


『わたし、ホントはね?

この髪型イヤなの。

いつも、毛先がくるんってなっちゃうんだもの』

ってね。


アタシは思いましたよ〜?

エエッ!?って。

どうやらね、癖っ毛でそうなるらしいんですよ。


毎朝ゴリゴリと、コテで巻いてるもんだと思って見てましたからね???

それが、イヤだって言ってるんですよ。

アタシも、あまりにリアルタイムだったから、

思わず聞き耳立てちゃいましてね。


金髪の横に髪を跳ねさせた、

それは綺麗なお兄ちゃんは言いましたよ。

モチロンね〜、彼女の髪を褒めちぎってましたよ〜。

そんで最終的には、こう言ってましたね。


『ネリューは、その髪型。

そのクルンとした毛先が、イイんじゃ無い〜♬

本当に、じゃれ付きたい位、スキだよ♬』


いゃ〜。

若い人ってイイですよね〜

そのお兄ちゃんね。

金髪の髪に、青い目でね。

端整な整った顔なんですよ。

まあ、、、今どきじゃないね〜、

頭には、変なバンダナしてましたけど、、


そりゃ〜チャラいけど、見た目は良かったのよ。

いや、アタシが言うのも何ですけどね???


男のアタシが言われても、ドキッとしちゃうのに。

言われた女の子。

彼女らしき。まだ子どもみたいな幼い女の子でしたがね〜

、、あの彼氏さん。

、、ありゃあ、もしかしたら〜ロリコンかもねー、、


彼女の事。小ちゃくて、可愛い可愛いって、、

髪の話をしていた時も、しきりに言ってたからね〜。


彼女は、小さいは余計〜ってね。

、、ジャレてたね〜ありゃ、、


ッア。

それで、その彼女ね?


彼氏に

『おまえのことが大好きで〜めろめろだぞ〜』って、言われてるようなモノでしょ???

そこまで、褒められて、あちこち言葉の端々で、

スキが飛び交ってましたからね。


なのに、彼女ったらね。


唇をね、『ふーん』っなんてね、突き出しちゃって。

鼻の下が伸びてる彼氏をジト目で見るわけよ。


、、あ、鼻の下が伸びてるってのは、

アタシから見てね?そう思ったのよ。

、、あー、こりゃぁ〜伸びてるなぁ〜って。


それでね?

彼女は言うのよ。

それが甲高くて、ホント可愛いらしいね〜、、

小鳥がさえずるって、あんな声かねぇ???なんて思っちゃう位よ。


その、かーわいい声で言うのよ。


『、、イリアさん、、

わたしのコト、、ピンク色の大きな猫じゃらしだと思ってるの???』


そうしたら、彼氏はイヤイヤ〜っと首を振ると言ったのよ。


ホント。

男ってアホだよねー。

アタシも男だから、分からなくもないけどさぁ。


アタシが、後ろにいる。

声も聞こえている。


弁当屋さんの前で、お宅ら並んでるって言うのにさ。

回りに他人がたっくさんいるのによ???

普通に言ったのよ〜。

ありゃあ、、周りが見えてないんだろうね〜。

、、若さだねぇ〜。


『猫じゃらし、、というより、、

ピンクの食べ物❤️

綿菓子、、かなぁ〜???』


そう言うとね、

『俺、綿菓子、大好きデス』って。

その彼女を抱きすくめようと、両手を広げたわけよ。


アタシ、、真後ろにいるのによ?

っあちゃー!でしょう???



そしたら、彼女よ。

幼く見える、、彼氏に食べられそうになってる彼女。

その子が言うのよね。



『またまた〜。

イリアさんったら、

いつも、そんなことばかり言って〜、、

わたしは、綿菓子じゃ、ありません!


もー、、

でも、スキっていう言葉は、スキ♬かな♬

ありがとう〜♬イリアさん♬』


彼女は、彼氏さんのハグを自分の手を繋がせると、

ニッコリして笑って見せていたのよ。


、、ありゃぁ、彼女さんの方が上手だねぇ〜

扱いが慣れてるのかねぇ?


見上げる彼女に、鼻の下が伸びてるお兄ちゃん。

彼女の髪の毛を撫でたり、ホッペをツンツンしてからかったりしてね〜


イチャイチャを、見せつけられる身にもなって欲しいわよねぇ、、


あてられちゃったね〜

アタシまで、弁当の揚げ物に胸やけしちゃった気分。

独り身には目の毒、お気の毒ってねぇ。


思わず、、見たくなくて空を見上げちゃった。



熱いうちはいいけど、、冷めてきた時が問題なのよねぇ、、


おじさんのアタシは、勝手に思うわけよ。

やっぱり、人生見てきちゃうと思うところもあるからさ。



、、え?

お宅さん、、

そのカップルさんと、、知り合いだった?

えっ、、、本当???


あらあら、、

ぇ、、誤解するなって???

、、その彼氏は俺じゃない???って、、


、、は、、?

それは一体、、どういう事、、

あ、、ちょっと!?


あーあ、、行っちゃった、、、

なんだろうねぇ〜???


『ねー?のヤロ〜!!!ユルさねぇ!!!』

、、っとかナントカ言って、、

どぅしたんだろうねぇ〜???

いきなり怒っちゃったよ?あのお兄ちゃん。


馬車にも乗らずに、何だか分からないけど、

走って行っちゃったねぇ、、、




あぁ、、風でフードか取れた!


あ〜、、

あのお兄ちゃんも、金髪の横に跳ねてる、、


ああ!、、そういえば。

あのお兄ちゃんに、確かに似てるわ。


ふーん

何だか複雑ですねぇ〜


まっ。

とにかく、コレがアタシの最近ね。

『正直、うざ目障りなんです』って思った事ですよ。


、、そこのあなたも、

暇つぶしには、なったかしら???





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