第2話 大浴場にて

「「はぁー疲れたぁー」」


オレとクーザはお互いに体力の限界が来るまでベイを打ち合い、汗を垂れ流しながら、その場に仰向けに倒れ込んだ。


「「はぁ・・・はぁ・・・」」


「さすがに疲れたなー」


「でも楽しかったよ。バルトとベイするとめっちゃわくわくして、どんなに疲れていてもまだ、やっていたい。もっとやりたいって思うんだよね」


「オレもだぜクーザ!」


「にしても、汗びしょびしょだね。おいらたち」


「寮に戻ったら風呂だな」


少し体力が回復するのを待ち、オレたちは寮へと戻った。


「うわっ、もうこんな時間かよ!」


「こんな時間なら、もう風呂には誰もいないだろうね」


オレたちは、風呂の支度をして、大浴場へと向かった。


脱衣所まで着き、いつもはBCソルのチームメイトみんなでガヤガヤしてる場所が、静まり返った空間となっており,異質な感覚を覚える。


「・・・2人だけだとなんか変な感じだな」


普段とは違う空間に緊張を覚え、上ずった声になってしまう。


「そうだね!でも、こんな大きなお風呂を独占できるなんて滅多にないからテンションめっちゃ上がるよ」


クーザはオレの緊張とは異なり、ただ無邪気にテンションが上がっている。


服を脱ぎ終わり、オレは無意識に前をタオルで隠して浴室へと向かった。


「バルトぉー今日は2人だけなんだから、前なんか隠して恥ずかしがるなよ~」


そういってクーザはバルトのタオルを奪い去る。


「あっクーザ何するんだよ」


普段みんなで風呂入る時はそこまで気にしないのだが、今日は妙に恥ずかしく感じた。


「へーバルトのってこんな形なんだ。おいらのより少し大きい?いや、同じくらいかな」


クーザがしゃがみこんでオレのソコをまじまじと見てくる


「おい、クーザやめろって。。。あっヤバ・・・」


バルトのソレがクーザに見られているせいで首を持ち上げ始めた。


「さっさと風呂入るぞ」


バルトは、慌ててクーザを押しのけ、駆け足で逃げるように湯船に入った。


「なぁ、バルトー悪かったって。。。怒んないでくれよ」


後から、湯船に入ってきたクーザが謝ってくる


「(いや、クーザは別に悪くないんだ。オレたちくらいの男同士ならよくあるような話だろ。でも、酷く焦った気持ちになったのはやはりクーザだったからなのかなーはぁ~)」


オレは心の中でため息をついた


「なあ、バルト、お詫びってわけじゃないけど、今日は背中流してやるよ」


「えっ!?」


(続く)


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ベイブレードバースト神  ワールドリーグ優勝後 後日談 バルト×クーザ @IkeIke

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