昔見ていたテレビ番組で、あるオーストラリアのプロ野球チームの選手が試合後に生中継で述べたコメントに注目が集まった。
その選手のチームは結局試合に負けたのだが新聞記者からあれこれしつこく質問されて怒った彼は突然激高し、『ふざけるなこのピーども!』、『お前らみんなピーしてやる!』、『俺から言わせればお前らは全部ピーだ!』などと喚き散らした。
そして、『これほど放送禁止用語を並べたら、お前らはもう放送ができなくなるだろう』と締めくくり、一人放送現場から消えた。
それで、本作に出てくる自殺志願者は 記述した選手と似たり寄ったりの心境だったのだろうか。いずれにしても、誰にも理解されない傑作よりは誰か一人の心にでも届く駄作の方が値打ちがあるという発想は成り立ちうるであろう。
詳細本作。