今よりはるか未来。衰退した人類、荒廃した世界。そんな中でトレジャーハンターのような職を生業とする少年、カタリ。いつものごとく廃墟を探索していた彼は、ひょんなことからAIの少女、リンドバーグと出会います。彼女はいかなる存在なのか。カタリはいかにして『詠み人』となったのか。涙と、笑顔。物語の終焉と、誕生。二つの対比を描いた、短編とは思えない重厚な読み応えのある作品です。中でも「ありがとう」と「おやすみなさい」の掛け合いは必見。必ずや皆さんの胸を打つことでしょう。