第十二話 冒険者試験
「はぁぁ!」
理奈さんの合図の瞬間、
「くっ……」
彰斗さんは動揺しつつも俺の
「せ、あぁぁ!」
俺は防がれた大剣(実際には防げてはいなく、紙のように裂けた)ごと彰斗さんを力強く押すと、彰斗さんはそれに逆らわずに後方に下がった。そして今度はトリッキーな動きをしながら腰に付けていた剣を抜き振るう。どうやら『凍息』による行動阻害は溶けたようだ。彰斗さんの次の動きは、腕部に鋭い刃を付けた
「はぁぁ!」
彰斗さんはもう魔物の真似をするのはやめたようで、真っ直ぐこちらに剣を構えながら走る。俺はその姿をしっかり両目で捉えながら、こちらも彰斗さんに向かって歩く。そして彰斗さんが白銀の間合いに入り、抜刀したその時、背後に
「くそっ!」
彰斗さんが剣で氷柱を叩くがビクともしない。数秒して彰斗さんは、
「うおっ!」
その瞬間周囲の木々から、ふとそんな声が聞こえた。そして慌てたように数人の男女が出て来た。その人たちを、俺はまとめて『氷々柱』で閉じ込める。そのタイミングで、理奈さんが声を上げた。
「終了!」
竜は剣を司る 波麒 聖(なみき しょう) @namiki_sho
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