人生初の出来事に今一つ実感の湧かない主人公と、それを心配する友人。主人公の相手も、いかにも不慣れそうだ。 しかし、そうした描写が丁寧に積み重ねられたからこそ結末が生きる。地味ながらも作者の備える篤実な人間性が良く現れた良作。